戦後期における日韓の経済成長に関する韓国人の疑問

経済問題
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ここ最近、日本と韓国における戦後期の経済発展について2つの疑問が、海外の反応サイトで議題となっていました。
1つ目の疑問は『朝鮮戦争がなかったら今の韓国は日本より経済的に発展していたか?』というもので、2つ目が『日本が貧しい国だったら韓国は今のように経済成長出来たのか?』という疑問です。
同じような疑問・質問なので、この場で一気に考えてみたいと思います。

まず1つ目の疑問についてですが、朝鮮戦争が終結しておよそ67年、第二次世界大戦が終結しておよそ75年が過ぎているので、今現在のことまでは分かりようもありませんが、少なくとも前世紀の時代において、たとえ朝鮮戦争があろうとなかろうと日本が韓国より貧しくなるようなことはあり得ないと思われます。
※質問が韓国に限定されているので、以下、朝鮮戦争の有無にかかわらず朝鮮半島の国が2つに分かれているものと想定して考えます。(韓国人にとっての韓国は、北朝鮮の領土を含んでいる可能性もあるが)

この問題の答えを導き出す上で、まず最初に戦前(第二次世界大戦前)の国際的状況について考えますが、1920年に設立された『国際連盟(League of Nations)』で、最初に常任理事国入りした4つのどの国でしょう?

国際連盟とは、現在の国連(国際連合、英名:United Nations)の前身機関で、1920年から1946年まで存在した。

それは、イギリス、フランス、イタリア・・・

・・・

そして日本です。

そうです。
日本は、1920年には既に世界有数の超大国として栄華を極めていたのでした。
以前の記事でも書きましたが、日本は江戸時代後期には既に世界有数の国家で、初等教育などの面ではヨーロッパの列強国以上の発展を見せています。

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そのため当時の日本は、清(当時の中国)やロシアなどの大国も戦争で打ち負かせています。
ここまで成長した国なので、たとえ戦争で負けてとしても、どうしようもないような国まで落ちることはなく、実際に現在アメリカと中国という国土も人口も膨大な超大国に続き経済発展している国は、第二次世界大戦の敗戦国である日本とドイツです。
これは、戦前の国力がしっかりしていれば、そんなに簡単に国家が破滅的状況に陥るようなことがないことを示しています。
一方、日韓併合時代の韓国は、文字通り(当時の帝国主義において)自身で国家運営ができるような国ではなく、その後の朝鮮戦争以降は世界最貧国まで成り下がってしまいます。

このように日本と韓国は根本的な国力の差が歴然なので、朝鮮戦争によって日本の戦後復興が早まった点を考慮しても、韓国が日本を経済的に超えるようなことは、20世紀の時代には夢物語だったかと思います。

続いて、『日本が貧しい国だったら韓国は今のように経済成長出来たのか?』という疑問についてですが、こちらも日本が貧しければ韓国が経済成長することは難しいかったと指摘せざるを得ません。
そもそも日本とアメリカは、戦後の冷戦という時代の中、明確に韓国を経済的に成長させるよう行動しています。
もし北朝鮮が中国やソ連の力を得て韓国を取り込んでしまっては、日本にとってもアメリカにとっても一大事となるのですから、当然といえば当然の話です。
実際に世界最貧国まで落ちぶれた当時の韓国を考えれば、このことは十分起こり得る状況でした。
そのため、(日本やアメリカの目線で見れば)韓国にはしっかりと成長して自国の国力を上げてもらう必要があったわけです。
そういった状況の中、日本とアメリカは韓国に対し過剰なまでな経済的援助を行います。
日韓基本条約の際に日本が韓国側に払った3億ドルの無償の経済協力金からも、このことは見てとれます。
これは日本側にも韓国側にも利益のあることとして、“当時は”うまくいった政策でした。

以上の状況から、日本が貧しい国では韓国の今ほど発展しなかった確率は極めて高くなります。

以上が冒頭で示した2つの疑問に対する答えですが、どうも韓国人の方々は、戦前の日本が世界でどれほど強力な国家であったかを理解していない人が多く、見当違いな考えをもつ人が多いような気がします。

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