韓国系の海外の反応サイトによると、アニメを中心とした日本の映画(映画館で観る映画)が好評な一方で、韓国の映画が低迷しているそうです。
その理由を少し考えてみたいと思います。
日本では、映画館で映画を観るには2000円ほどのチケット代がかかります。(韓国ではもう少し安いらしい)
人によっては移動に更なる費用もかかるでしょう。
一方、現在加入者が増えている月額制の見放題サービス『ネットフリックス』は、もっとも安い広告付きのプランで890円、もっとも高い広告なしの高画質プランでも2,290円です。
つまりネットフリックスでは、映画館で映画を観る1回分以下の月額料金で観切れないほどの過去の映画を家で気軽に観ることができ、オリジナルの作品も多数作られているわけです。
料金的にも手間的にも、今は映画館に行くメリットがほとんどないと言えます。
これは今に始まったことではなく、テレビが普及し、ビデオが普及し、インターネットが普及しと時代を追うごとに映画の価値は下がり続けているのです。
それでも今なお多くの人が映画を映画館で観る理由は、映画館で映画を観るということ自体が文化的なものとして定着しているからです。
しかし多くの人が、作品的により特別なものでなければ映画館まで行こうと思わなくなっていることも間違いありません。
現在は、映画館の大型スクリーンで観ることに意味があるような作品でなければ、ヒットしにくくなっているわけです。
ハリウッド映画や日本のアニメで描かれる非現実の世界観は、大型スクリーンで観る映画としては向いていると言えます。
叙情的なヨーロッパ映画が、興行的にハリウッド映画に遠く及ばない背景にはこういった理由があるわけです。
詳しくないですが、韓国映画もヨーロッパ映画のように普通の人間ドラマが多いように感じます。
少なくとも、日本で伝えられる韓国映画に映画館で観なければならないような特別感は感じません。
英語外で作られた映画として始めてアメリカのアカデミー賞で作品賞を獲得した韓国映画の『パラサイト 半地下の家族』も、映画館で観る意味があるかと問われればかなりの疑問が残ります。
結局、『パラサイト 半地下の家族』は興行的に日本の『ゴジラ-1.0』に負けています。
もちろん日常的な人間ドラマの中にも特別感を得られるような作品はあるかもしれませんが、その割合は少ないでしょうから、しばらくはアニメを中心とした日本映画の好調と人間ドラマを中心とした韓国映画の低迷は続くのかもしれません。
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