日本の失われた20年(30年)は、日本人にとって得るものが多い20年(30年)だった?

経済
この記事は約3分で読めます。

日本は、バブル崩壊から20年以上に渡り経済が低迷し、かつて大幅に開いていた中国や韓国との経済的格差も著しく縮まっています。
1980年代に世界を席巻した日本の家電メーカーも現在は衰退し、シャープは台湾の鴻海精密工業に買収され、NECや富士通のパソコン部門は中国企業のレノボの傘下になっています。
かつて世界中で多大なシェアを誇っていた日本の電化製品は、現在、韓国や中国、台湾の製品へととって代わりました。
この日本の経済低迷期を、俗に『失われた20年』または『失われた30年』と言います。

しかし私は、この『失われた20年』または『失われた30年』と呼ばれる時代は、決して日本にとって失うだけの時代ではなかったと考えています。
確かにここ20年間から30年間、日本の経済は低迷していました。
しかし景気が良いということは、裏を返せば人々が無駄遣いをしているということです。
果たして、バブル期のようにディスコで踊り狂っていた時代のほうが、日本人にとって良かったと言えるでしょうか?
私は、経済が低迷していたここ20年間から30年間に、日本は多くのものを得たと思っています。

例えば環境問題を考えてみてください。
近年、河川が綺麗になってきていると感じることはないでしょうか?
実際に河川の水質調査の数値を見ると、水質が改善してきていることがわかります。
ゴミの処理方法などもダイオキシンが出ないように改善されましたし、リサイクルの概念も現在の日本では定着してきました。
食の安全や交通安全も、昔よりとても良い方向に改善していることは明らかです。
このように、ここ20年または30年で日本国内にあった様々な問題に改善傾向が見られるのです。

また文化面を見ても、近年の日本は良い方向に進んでいると思います。
バブル期までの日本は、アメリカの模倣に走っていた傾向がとても強かったですが、最近は、日本の文化も大切にしようとする心が広がっており、パワースポット巡りと呼ばれる国内の景勝地や神社仏閣を訪れる人が若い人の中でも増えています。
映画の興行収入ランキングなどを見ても、バブル期辺りはハリウッドを中心とした洋画ばかりが上位に位置していましたが、最近は邦画がランキング上位に入ることが増えている気がします。
実際30年前(1988年)から20年前(1997年)の10年は、映画興行収入の年間ベスト3に入った邦画は6つしかなく、その内4つはジブリ映画でしたが、ここ最近の10年(2008年から2017年)は、13作の邦画が興行収入の年間ベスト3に入っています。(内ジブリ作品が2作)

日本が経済発展にまい進していたときは、上記したように様々な部分が犠牲になっていたのではないでしょうか?
むしろ、日本は経済発展していたときのほうが失っていたものが大きかったのかもしれません。
ですので私は、日本の経済が低迷していたこの20年または30年は、日本人の心を復活させるために必要な期間だったのだと思うのです。(些か長かった気もしますが)
そして中国や韓国(特に中国)は、経済発展と共に今まさに何か大切なものを失っているとも思えるのです。

現在、日本と中国や韓国との関係は、決して良いものではありません。
その原因の1つに、中国や韓国との間にあった経済格差がなくなったことによる、日本人の余裕のなさや焦りがあると思います。
それは当然、『失われた20年』または『失われた30年』という日本の経済低迷が起因しているわけですが、日本はこの時代に決して失うものばかりではなかったので、日本人は中国や韓国に対して今まで通り余裕をもって対応をしていただきたいと思います。

スポンサーリンク
『とある日本人の社会問題批評』の最新記事
スポンサーリンク

コメント

Translate »
タイトルとURLをコピーしました