最近の報道を見ていると、日本における新型コロナウイルスの感染状況はすっかり収まったように思えますが、調べてみると今でも1日50人強の人が亡くなっているようです。
1日50人強は年間に直すと2万人程度で、感染が再流行すればこの数は一気に膨れ上がります。
話は変わりますが、最近、ロシアとウクライナの戦争についての報道が大幅に減ったと思いませんか?
開戦直後はこれでもかというほど騒いでいたのに、今や在日のロシア人やウクライナ人ですらも、何事もないかのように日常生活を過ごすようになってきています。
しかし現在も戦争は継続中であり、ウクライナにとってロシアの驚異が低下したような事実はありません。
ウクライナとロシアの戦争も新型コロナウイルスの問題も、人が現状に慣れてしまって問題視しなくなっただけなのです。
感染症や戦争などという人類に大きな影響を与えることすらも、人の慣れの前では無力ということです。
場合によっては、もっと凄惨な状況にすら人間は慣れてしまうのかもしれません。
第二次世界大戦後に捕まったユダヤ人収容所の責任者は、極悪人ではなく普通の役人のように日常の仕事としてユダヤ人を殺害していたそうです。
オウム真理教が次々と凶悪な犯罪を起こしたことも、連合赤軍が仲間を次々と殺害していったことも、異常な状況に慣れてしまったからに他なりません。
人間にとって慣れは必要不可欠なもので、車を運転することも料理をすることも一種の慣れと言えます。
人々が仕事を効率的にこなし、高度な文明社会を築いたことも慣れによる効果が大きいのです。
その一方で、上記したような人が死ぬような恐ろしい状況にすらも人は慣れてしまい、下手をすると慣れが人類最大の脅威にすらなりかねません。
現在、正しいと言われていることは本当に正しいのか?
現在、悪いと言われていることは本当に悪いのか?
1人1人がこのことをもっと考えて過ごしていかないと、人間社会はあっという間に慣れに侵食され、間違った善悪の価値観を植え付けられてしまう可能性があります。
ほとんどの人は、こういった慣れの危険性を意識していないでしょうが、たまには現在の価値観が本当に正しいかを考える必要があると私は強く感じます。
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