今年の芸能界で大きな問題となったことは“恋愛バラエティ”の是非についてです。
この恋愛バラエティ出演者から、今年だけで複数人(全員女性)の自殺者が出ており大きな社会問題となりました。
恋愛バラエティとは他人のプライベートを覗き見するような番組なわけですが、昨今は芸能人もトーク番組などで自身のプライベートを切り売りしているような気がしてなりません。
昔の芸能人はプライベートが一切見えず高嶺の花でしたが、最近の芸能人は親しみやすさを売りにする人が多くなっているように感じます。
アイドル界ではより顕著にこういったことが起こっていて、AKB48に代表されるアイドルは『成長を見せる』や『会いに行ける』をコンセプトに、握手会などのイベントを多数行いファンとの距離を著しく近くしています。
このように、現在の芸能人はかつてのような近づきがたい存在ではなくなっているのです。
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さて、現在の日本では新型コロナウイルスの流行が起こっており、昨日は新規の感染者が過去最多を更新しました。
しかし政府や自治体の対応は中途半端に終止しており、感染拡大を防止したいのか経済政策を優先したいのかよく分からない状態となっています。
実は、こういった政府や自治体の対応も、上記した芸能人におけるプライベートの切り売りやアイドルによるファンとの接触と根底的に同じ構図にあると私は思います。
その構図とは、
目先の利益ばかりを考えて、本当の利益が見えていない
ということです。
芸能人がプライベート切り売りするようになれば、一時的に注目を浴びるようになっても結局は自身のブランド価値を下げ一般人YouTuberと変わらないような存在へと成り下がってしまいかねません。
アイドルも本来なら歌やダンスのレベル向上を図るべきところを、最近はファンとの接触イベントばかりで利益を稼いでおり、事実として日本のアイドルは、このグローバルな時代において海外展開に失敗しK-POPグループと海外人気で大きな差を開けられています。
現在の日本で行われているコロナ対策も同じことで、感染拡大が収まってもいないのにGoToキャンペーンなどといった経済政策を推進し目先の利益ばかりを追求しているのです。
結果、感染は拡大し、GoToキャンペーンも中止を検討せざるを得ない状況になるなど大きな混乱を招いています。
当然、経済的にもGoToキャンペーンは失敗だったと後に語られることになるでしょう。
本来なら感染を抑え込むまでは休業補償や無利子融資などで耐え忍び、感染が収まってから景気刺激策をやれば良いものの、慌てて景気刺激策を行い余計な混乱を招いているというのですから救いようがありません。
このように、現在日本は何事においても腰を据えた対策が全くできず、立ち会いで“張り差し”や“かち上げ”をする横綱みたいな状態となっているのです。
そして、このことが日本の経済が30年間も冷え込んだ原因になっていると思われるわけです。
日本の企業もバブル崩壊以降は目先の利益に終止しているように感じ、実際にここ30年ほど日本企業からワクワクするもの商品やサービスが産まれていない気がします。
結果、電子産業は中国や韓国に奪われ、国内のインターネットサービスはアメリカに牛耳られるようになりました。
以前も書いたように、エネルギー産業や自動車産業も長期的なプランを見据えることができていないように感じます。

これは、まるで勝ち目のない戦争に突入した戦前の日本のようで、現在の日本人はもっと将来を見据えた価値観で生きていくべきかと思います。
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