先日、折りたたみの自転車を購入し、自転車に乗る機会が大幅に増えました。
最近は自転車に乗る機会がめっきり減っており、自転車に関する情報をあまり仕入れていませんでしたが、なんと今年の4月から自転車に対する交通ルールを厳罰化し、罰金徴収を行うそうです。
もちろん、今までも自転車利用者による交通違反は処罰の対象でありましたが、現実的には大半が見逃されており、よほど悪質でない限りは処分されることはありませんでした。
これが自動車やオートバイのようなルール適応となり、スムーズに罰金徴収を行うとのことです。(俗に言う青切符を切る)
警察は、自転車利用者が守るべきルールとして以下の5点を挙げています。
1、車道が原則、左側を通行
2、交差点では信号と一時停止を守って、安全確認
3、夜間はライトを点灯
4、飲酒運転は禁止
5、ヘルメットを着用
この自転車利用に関するルールの厳罰化について、私は以下で示す3つの問題を感じました。
自転車利用者は交通ルールの教育を受けていない
自動車やオートバイは、ほとんどの人が教習所で交通ルールの勉強を行い、最終的に試験を受けて免許が交付されます。
一方、自転車には、そういった教育も試験もなく自由に乗れるものです。
標識の細かい知識なんて習わなければ分からないですし、自転車特有の複雑な交通ルールも多いらしいと聞きます。(自転車は車道を走らなければならないのに歩行者側の信号に従うケースがあるなど)
自転車の利用者に対し、教育をほとんど行っていない状態で罰則だけを強化するというのは、無理がありすぎます。
警察も多少は自転車利用者に対する教育をしているようですが、少なくとも私は、自転車に関わる複雑な交通ルールの教育をここ数年で受けていませんし、周りに受けたという人も聞きません。
道路が自転車の車道通行に適応できていない
自転車に対する交通ルールを厳罰化するからと言って、全国の道路を自転車が走行する分だけ広げるなんてことは、当然、不可能です。
結果として現行の道路に無理やり自転車道を作ったりしているわけですが、道幅に変化がないのですから、車と自転車が今まで以上に接近するケースが増え、余計に危険という声も多くなっています。
特に自転車と自動車・バイクには速度に大きな違いがあるため、常にすれ違いが起こっている状況となります。
道が狭い日本で、大型のトラックと自転車が同じ車道を走らせる状況は、重大事故が起こりやすい環境を無理やり作っているようなものなのです。
今まで自転車が状況に合わせて車道を走ったり歩道を走ったりすることで上手く交通が機能していた部分もあり、自転車の車道通行を徹底させた結果、余計に事故が増える可能性もあります。
普通に考えて、自転車と人の接触事故よりも、自転車と車の接触事故のほうが重大な事故が起こりやすいのですから、場合によっては、減少傾向だった交通事故の死亡数が増加に転じるなんてこともあり得るかもしれません。
国民が自転車のルール厳罰化を求めていない
自転車のルール厳罰化に関する最大の問題点は、日本の国民が、こういったルール改正を強く望んでいないということです。
おそらく、今の日本に必要な法改正として、自転車のルール厳罰化を第一に挙げる人は相当少ないと思われます。
自転車に関わる問題よりも、国会議員の歳費削減などのほうが国民はよっぽど望んでいると思いますが、何年経ってもこういった問題は先に進みません。
にも関わらず、なぜ自転車の厳罰化は迅速に進むのでしょうか?
それは、交通違反の取締りが警察利権だからです。
現在、交通事故も交通違反も減少傾向にあります。
交通事故の発生件数は、2004年の952,720件がピークで、2025年は287,236件まで減っています。
交通違反の取締件数は、1984年の13,856,207件がピークで、2024年は5,143,671件まで減っており、いずれも大幅に減少しているのです。
つまり、現在は国民が交通ルールを守るようになり、警察(交通部)の仕事が少なくなっているわけです。
更に減少傾向は継続中であり、警察の仕事が今以上に減ることが予想されています。
端的に言って、警察はこれ以上仕事が減ると困るのです。
信号や道路標識が交通違反金で作られているため、違反金の徴収が減ると設置できないという問題もありますが、信号も道路標識(規制標識・指示標識)も警察管轄なので、いずれにせよ警察利権であると言えます。
結果として、新しい違反ルールを作って警察の利権を守ろうという動きがあり、自転車のルール厳罰化が警察主導で半ば強引に進められてきたわけです。
しかし、交通ルールを守って事故や違反を減らした国民に対して、更に厳しいルールを適応して自分たちの仕事(既得権)を守ろうとすることは、正しいとは言えません。
私は、こういった類のことを強く懸念しており、およそ10年前にも自転車に対するルールの厳罰化に疑問を呈する記事を書いています。

決められた以上、国民は従うしかないのですが、日本人はもう少し政府や行政が行う横暴な行為に対し敏感になったほうが良いかと思います。
- 松本人志の週刊文春報道で問われるものとは?
- ジャニー喜多川の性加害問題で東山紀之を叩くことは正しいと言えるのか?
- 熱中症で亡くなった人に対する責任は誰にあるのか?
- 最低時給で生活するということ
- 日本経済低迷は誰の責任か? 小島瑠璃子の中国移住にみる現在日本の経済力
- 今の財政状況で日本は戦争ができるのか?
- 防衛費の増額が国防上マイナスになるかもしれないという話
- ミサイル発射によるJアラートや震度3での地震速報は本当に必要なのか?
- 人類最大の脅威は『慣れ』である!
- 統一教会への質問権行使に感じる自民党の自己矛盾
- 鈴木宗男の主張から感じる日本維新の会のヤバさ
- 日本の核武装論に感じる大きな違和感
- 日本の経済が伸びない理由と格差社会
- 安倍元首相の国葬問題について思うこと
- 変化を求めない現在の日本人(特に若者)について
- 大手マスコミが報じない新興宗教の問題
- 新型コロナウイルスに対する勝者と敗者
- 新型コロナウイルスが当たり前にある世界
- 新興宗教に対する問題の解決法を考えてみた
- 子供のスポーツが禁止になる? 規制だらけの社会へ突き進む現人類について



コメント