今回は、ロシア人女性と日本人男性夫婦の動画から、現在のロシアやロシア人の問題を探っていきます。
まずは以下の動画をご覧ください。
今回は主にロシアにおける恐怖政治の問題を取り上げますが、まず最初に動画の中で主張していた“ロシア人に対する差別的な行動が世界中に広がっていることに対する批判”について簡単に意見します。
普通に考えて、世界中で広がっていることは世界の潮流なわけですが、その世界の潮流よりも自分の意見のほうが正しいという発想は、現在のプーチン大統領の考えそのものなのではないでしょうか?
プーチン大統領は世界のほとんどの国から批判されても、自分が正しいのだとしてウクライナへの戦争行為を続けています。
以上のことから、もし世界中でロシア人に対して差別的な行動がとられているのなら、それはやはりロシア人に何らかの問題があるのだと私は考えます。
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続いて、本題であるロシアの恐怖政治とデモについての話です。
例えばの話ですが、今の日本で100万人の人がデモを行ったとして、全員を逮捕して刑務所送りにするなんてことが可能でしょうか?
日本の刑務所の定員は現状10万人にも満たないので、刑務所に入れたくても定員オーバーです。
そもそも30万人しかいない警察官が、100万人もの人を短期間で捕まえるなんてことは不可能な話です。
仮に100万人を逮捕・拘留する能力があったとしても、それが実行されることはないでしょう。
デモに参加する多くの人は若者、少なくとも老人ではないはずなので、100万人の逮捕・拘留は100万人近い労働者が国内から一時的に減ることと同じ意味になります。
そんなことになったら、様々なところに支障が出て経済に大きな混乱が起こってしまいます。
税制的にも労働者が減ることはマイナスであり、いずれにせよ100万人の逮捕・拘留などは実行不可能なのです。
つまりデモの規模が大きければ、ロシアであっても漏れなく逮捕されるようなことはなくなるはずです。
動画の中で行っていた“ロシアでは逮捕され刑務所に入れられてしまうのでデモなんて出来ない”という意見は、デモの規模を小さくすることを助長し、結局は権力者側がデモ参加者を漏れなく逮捕・拘留出来る状況を生んでいると言えます。
そしてこういった考えこそが、現在のロシアにおけるプーチン大統領の独裁や暴走を生んだ正体なのです。
ロシアではプーチン大統領による恐怖政治が起こっているわけですが、実際の恐怖政治は案外脆いものですし、何より恐怖から逃れるには市民が立ち上がる以外ほかにありません。
ですのでロシア人が今行うべきは、恐怖政治により何も出来ないという現状を訴えることではなく、現状を変えるべき活動を実行に移すことなのです。
それが出来なければ、ロシアの一般市民は今後ウクライナの国民以上に厳しい時代を歩かなければならないかもしれません。
少なくとも今のロシア人がするべき行動は、ロシア人に対する批判をやめろと訴えることではないと私は思います。
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