ライオンが逃げたのツイートで逮捕は妥当か?行き過ぎか? 現在の日本に潜む恐怖

社会
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先日、このような事件で逮捕者が出たことは記憶に新しいと思います。

4月14日に発生した熊本地震の直後、ツイッターに「地震でライオンが動物園から逃げた」とうその文章と画像を投稿し、熊本市動植物園(同市東区)の業務を妨害したとして、熊本県警サイバー犯罪対策課などは20日、偽計業務妨害容疑で会社員佐藤一輝容疑者(20)=神奈川県=を逮捕した。

引用:http://www.jiji.com/jc/article?k=2016072000888&g=soc-時事ドットコム

この話は不謹慎極まりなく、社会から糾弾されて当然です。
逮捕も妥当かもしれません。
しかし、逮捕は当然という意見が大半を占めているネット上での反応には違和感を感じます。

そもそもTwitterは、情報発信ツールというより『日常のつぶやき』として始まったものだったと思います。
もちろんネット上で公開する以上、Twitterであっても責任を持たなければならないですが、もし今回と同様の内容をマイナーなSNSで公開していたら、逮捕者は出ていたでしょうか?
恐らく逮捕されるどころかネット上で話題になることすらなかったでしょう。

だとしたら、今回の件での犯罪性がどこになるのか微妙になってきます。
場合によっては、情報を発信した側より拡散した側の方に責任が出てくるのかもしれません。
拡散している側が、元の情報が嘘の情報であることを知っているにもかかわらず、それをまるで本当であるかのように拡散した場合、責任は拡散した側の方にある可能性も考えられます。
例えば、嘘を書くという名目のTwitterアカウントからの情報を、本当のことだと拡散して問題になった場合、責任の所在はどこになるのでしょうか?
情報発信目的ではなく、自分向けの日記や個人的な小説として書かれているブログの文章から不適切な発言だけを取り出し拡散し、情報発信者側が逮捕されるようなことになったら、ネット上での発言なんて誰もできなくなってしまいます。

今回のライオンが逃げたのツイートは、不謹慎極まりなく社会から糾弾されて当然です。
しかし、警察が出てくる問題かどうかは議論の余地は相当あると思います。
私は、今回の件での逮捕はおかしいと言いたいわけではありません。
しかし、今回の件に対して疑問を呈する人の割合があまりにも少なすぎると感じるのです。

以下、比喩的な表現ですが、
制限速度が50km/hの道で、警察がスピード違反取り締まりを徹底し、誰もスピード違反をしなくなったとします。
道は安全になり、民衆は警察に対し好意的な印象を持つことでしょう。
しかしその後、警察は意外な行動を見せるはずです。
それは、制限速度を40km/hにし、再びスピード違反を取り締まるのです。
犯罪を犯す人がいなければ警察は必要なくなってしまうので、警察は自己保身のため新たな犯罪者を作り出さなければならないのです。
このようなことを繰り返され、最終的には車に乗ることすらも禁止されます。
そして、民衆は初めて社会の異常性に気づくのです。

もちろんこれは具体的な例ではありません。
しかし、社会における異常性について国民は、上記の例で言えば40km/hになった時点、またはその兆候があった時点で気づかなければならないのです。
私は今回の逮捕について、この種の異常性を感じるのです。

少し具体的な例を出します。

パチンコ台の大当たり抽選入賞口に玉が入りやすくなるようくぎを不正に広げたとして、京都府警生活安全対策課と城陽署は2日、風営法違反(無認可設備変更)の疑いで、京都府城陽市のパチンコ店運営法人と、男性店長(46)を書類送検した。

引用:http://www.sankei.com/west/news/160502/wst1605020042-n1.html-産経WEST

私はパチンコをしないですが、パチンコ台の釘を調整することは店側の当然の権利だと思っていましたし、調べてみてもこの件に違和感を感じる人は多いようです。

警視庁は1日、6月30日までの1カ月間で、再三の出頭要請に応じなかった交通違反者516人を逮捕したと発表した。

引用:http://www.sankei.com/affairs/news/160701/afr1607010016-n1.html-産経NEWS

この問題は、1件1件で見れば当然だと思うのですが、一気に516人も逮捕したということが前例がなく違和感を感じます。

これらの逮捕案件も、1つ1つで見れば大きな問題があるとは思えず、警察が悪事を積極的に退治している良いことのように見えます。
しかし蓋を開けてみれば、それが国民の自由を奪っている可能性があることも忘れてはいけません。
特に上記した逮捕例はここ数ヶ月という短い期間で起きたことで、犯罪捜査における変化を感じざるを得ません。

世の中おかしくなるときは、あっという間におかしくなります。
ヒトラー率いるナチスが政権を掌握してから、ドイツはあっという間に危険な国家になりました。
しかし当時のドイツ国民がそのことに気づいたのは、戦争終結間近になってからでしょう。
本来なら、ナチスが台頭してくる時点でドイツ国民は気付かなければならなかったのです。

近年の日本では、脱法ハーブを使用して自転車を運転した人に対し、本来関係ないはずの自動車の運転免許停止処分を科したり、自転車の歩道運転禁止などの非現実的な法改正を行ったりと、警察や立法府が強引に犯罪者を作り上げている傾向が目立ちます。
私はこれら問題に対し、国民がもっと敏感になる必要があると常々感じています。

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コメント

  1. かみかわ より:

    犯罪は 無ければ作る 犯罪で 予算権限 拡大一途

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