世界各国によりアニメの規制も様々で、日本で放送されたアニメも、海外では絵の差し替えや内容の変更を一部行って放送しています。
このアニメの規制に関する問題が海外の反応サイトで話題になっていました。
当然、日本独特の文化や感性を表現した内容を、海外で放送する際に変更することは仕方のない部分があります。
それ以外で主に問題になることは、人種差別、政治や歴史的な問題(ナチスの扱い)などで、特に多いのが銃やナイフなどの凶器になりえる道具、またはタバコやアルコールなどの年齢制限のある嗜好品などを別の“何か”に差し替えることです。
いずれも青少年の犯罪を助長するというのが、アニメを規制する側の主張のようです。
アニメと犯罪の関係性については、世界中で幅広く統計をとった上で心理学の見地などを兼ね合わせて深く考えなければ解明されないでしょうが、現状そこまでの調査はなされておらず、アニメが犯罪にどれほど影響を与えているのかは分かっていません。
しかし、そのような難しい調査に頼らずとも、もっと単純な視点からアニメと犯罪の関係性が分かる可能性があります。
そこで重要になるのが、日本のアニメの状況です。
現在、アニメがもっとも盛んに制作され観賞されている国の代表が日本と言えます。
そしてその日本の犯罪率は、とても低いことで知られているのです。
もしアニメが犯罪を助長しているのなら日本の犯罪率は当然高くなるはずですが、現実はその逆の状況となっています。
もちろん、日本の犯罪率が低いからといって単純にアニメと犯罪の関係性が解明されるものではありません。
しかしその点を考慮しても、日本の異常な犯罪率の低さを考えればアニメが犯罪を助長しているとは思えないわけです。
むしろ日本の社会を見れば、アニメは犯罪抑制に効果があるとすら感じさせます。
少なくとも、『アニメ=犯罪を助長』などという短絡的な考えは、明確に間違っていると言えるでしょう。
大人が子供の行動に対して規制する大半のことは正しいと思いますが、この問題は常に行き過ぎた規制という問題を孕んでいます。
例えば、成人になるまでスマートフォンを持つことを禁止すべきと主張する人もいますし、18歳未満のコンピューターゲームの使用時間を60分(休日は90分)までと定めた自治体もあります。
また、日本の学校では髪型や服装に対して厳しい校則があり、ツーブロック(髪型)の禁止や白い靴でなければならないなどといった校則は、規制の行き過ぎではないかとインターネットを中心に議論が起こったりもしているわけです。
海外におけるアニメ規制も、こういった“行き過ぎた規制”の問題を抱えているように感じます。
大人は子供に対し様々な規制をかけようとするわけですが、子供時代に抑圧された生活を送っているほうが大人になってから犯罪を犯す可能性が高くなるとも思え、この問題はバランスが極めて重要かつ難しいと言えます。
以上、アニメの規制問題について考えてみました。
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