現代、動くガンダムの制作プロジェクトが進んでいる。(新型コロナウイルスによる影響で中断している可能性あり)

1979年に放送された『機動戦士ガンダム』は、これまでのロボット作品と違いリアルを描いた『リアルロボットアニメ』の先駆け的な作品とされている。
しかし科学的に考えて、『機動戦士ガンダム』にリアルな部分などないに等しい。
例えば、ホワイトベースは地球の上空を普通に飛んでいるが、あの形状の構造物が地球の上空を飛ぶことは航空力学的に不可能だ。ホワイトベースが紙で作られているとでもいうのなら重さ的に飛行可能かもしれないが、それだと別の部分にもっと大きな欠陥が現れることは想像に難しくない。(ミノフスキークラフトという飛行方法は完全に後付け設定)
そもそも機動戦士ガンダムに出てくるる航空機は、コアファイターもドップも航空力学を無視しすぎた形状をしている。ドダイに立って乗っているグフや上空でドッキングするガンダムとGパーツなどは、現実世界では考えればもはやギャグレベルの飛行法と言えるだろう。
更にガンダム作品の根幹をなすモビルスーツもおかしい点だらけだ。
もしモビルスーツを地球上の戦争で使ったらどうなるだろうか?
答えは、ただの標的にされるだけである。あんな背の高い兵器は、狙う側からしたら絶好の獲物であり、このことは装甲や機動力を上げてもカバーしきれる話ではない。
そもそもそんな兵器を開発・製造するわけもないだろう。つまりモビルスーツが地球で活躍するなんて科学的にあり得ないのだ。
そして無重力空間の宇宙では兵器が人型である理由が何一つない。
以上のように、機動戦士ガンダムは兵器に関して科学的にリアルな部分などない等しくなっている。
機動戦士ガンダムは戦争の描写や設定をリアルにしたものの、ロボット自体はマジンガーZのようなスーパーロボットと何ら変わっていなかったのだ。
しかし、戦争の描写をリアルにし現実感のあった機動戦士ガンダムは、当時の子供たちにとって『モビルスーツが現実にあったら』という共通した夢を描くことに成功した。
子供の頃に見た夢がいつまでも心に残り続けるようなことは誰にでも経験があることだろうが、何かを開発する際、技術力やお金を集めるのに、多くの人が共通した夢をもっていることは大きな意味があるはずだ。非現実と現実を併せ持ったガンダムは、この“共通した夢”にはうってつけ作品だったのだろう。
少なくとも、機動戦士ガンダムがなければ全長20mクラスのロボットを2020年に動かそうという具体的な動きは起こらなかったと思われる。
SF作品は、大抵現実を無視した構成や設定となっている。
しかし、その現実を無視した作品が人々に共通した夢を与え、現実の科学にも影響を与えているというのだから、これはこれで興味深い話と言えるだろう。
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