鬼滅の刃の大ヒットから見える今後の日本アニメ

アニメ・漫画
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鬼滅の刃のアニメ映画『無限城編 第一章 猗窩座再来』が大ヒットとなり、海外の反応サイトでも連日話題になっています。
無限城編は3部作で制作され次作は2年後に公開するとのことですが、鬼滅の刃の原作漫画は2020年5月に終了しており、既に完結から5年以上の月日が流れています。
おそらく鬼滅の刃のアニメは無限城編では終わらず(第二章は童磨編、第二章は黒死牟編になるものと思われる)、最終決戦は別途描かれるはずです。
となると、鬼滅の刃のアニメが完結するのはいつになるのでしょうか?

昔のアニメは、原作漫画の連載が週1回に対しテレビアニメの放送も週に1回だったので、原作漫画が終了すれば程なくしてアニメも終わるのが一般的でした。
最近はアニメが原作漫画に追いつく問題を考慮し、クール(3ヶ月)ごとに放送を分けることが一般的となっていますが、それでも原作漫画の終了からアニメが終了するまでそこまでの長い月日は空いていません。
以下で近年放送されたアニメの原作漫画とアニメの終了日を示します。

漫画名原作漫画の終了アニメの終了
黒子のバスケ2014年9月2015年6月
暗殺教室2016年3月2016年7月
FAIRY TAIL2017年7月2019年9月
七つの大罪2020年6月2021年6月
ハイキュー!!2020年7月2020年12月

ファイナルシリーズの放送が少し遅れてしまったFAIRY TAILは原作漫画の終了からアニメ終了までおよそ2年の時間がかかっていますが、それ以外はほぼ原作漫画の終了から1年以内でアニメも終了しています。
この点を踏まえると鬼滅の刃のアニメは異常なほどに進行が遅く、観る人の気持ちをヤキモキさせていることでしょう。

こういった感覚は、鬼滅の刃に並ぶ近年の人気アニメ『進撃の巨人』にもありました。
進撃の巨人の原作漫画は2021年4月に終了し、2022年1月から4月にアニメ『The Final Season Part2』が放送されたのですが、そこでは完結せずに11ヶ月後の2023年3月に『The Final Season 完結編 前編』が放送、そこから8ヶ月後の2023年11月に『The Final Season 完結編 後編』が放送されやっと完結したのです。
『The Final Season Part2』の時点で原作漫画は終了しているのに、そこからの小出し感は流石に観る側のテンションを下げたように感じます。
このように現在のアニメは時間をかけて制作する傾向が強くなり、スピード感を失っているのです。
昔と比べて絵の質が格段に上がっており制作に時間がかかることは理解しますが、スピード感も作品を構成する1つの大きな要素だと思うので、放送日や公開日が極端な空くことは避けてほしいものです。

おそらく今後の日本のアニメは鬼滅の刃の国際的な大ヒットを受けてより一層に大作主義となり、時間とお金をかけるハリウッド映画のようなハイリスク・ハイリターンな作品づくりをしていくものと思われます。
既に昔のように漫画原作のアニメをテレビで気楽に観れる時代は終わりつつあるのかもしれません。
しかし、そうなると子供などを中心にアニメ離れが進む可能性も考えられます。
今いる日本アニメのファンも子供の頃にアニメを気軽に観れたからこそ存在するのであって、大作主義が過度に進んで子供が気軽にアニメを観れる環境が失われれば、日本アニメのファンが次第に縮小していく可能性が高くなります。
鬼滅の刃が大ヒットして日本のアニメが今まで以上にお金を稼げる環境が整う一方で、新たなファン層を獲得しづらい状況を作ってしまうというのは、なんとも皮肉な話です。

以上、多くの子供が無料で手軽に日本のアニメを見れる環境がなくなることのないように願うばかりです。

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