韓国のプロサッカー選手『ソン・フンミン』がイングランドのプレミアリーグからアメリカのメジャーリーグサッカーに移籍し、またソン・フンミン選手の知名度に関する海外の反応記事が増えてきました。
今までもソン・フンミン選手の知名度に関する記事は何度か書いてきましたが、ハッキリ言ってしまうとソン・フンミン選手の国際的な知名度は一般人に毛が生えた程度しかありません。
ちなみにソン・フンミン選手のユニフォームが世界で1番売れたというニュースが海外の反応サイトで取り上げられたこともありましたが、これはクラブの会長が発言しているだけのニュースで何らデータは示されていませんでした。(;^_^A
私がロンドンで調査したところ、ソン・フンミン選手を知っている人は2割にも達していません。
これはソン・フンミン選手が特別なわけではなく、三笘薫選手にしてもドジャースに移籍する前の大谷翔平選手にしてもプレーをしている国での知名度は決して高くないのです。
しかしアメリカ国内における野球そのものが人気を落としているため、日本人が思うほど大谷翔平選手はアメリカで知られていないのが実情です。
これは、大相撲の現役横綱の名前を知っているかと渋谷で調査しても決して高くならないことと同じです。
海外でのソン・フンミン選手の知名度が低いことを信じられない韓国人は多いでしょうが、普通に考えればソン・フンミン選手の知名度が高いわけがないのです。
そのことを以下で説明していきます。
韓国人はKリーグで活躍する外国人選手を知っているのか?
イングランドプロサッカーのトップリーグで長く活躍したソン・フンミン選手の知名度が低いなんて信じられないと思う韓国人は、とても多いかと思います。
では、韓国人は韓国プロサッカーのトップリーグであるKリーグで現在活躍している外国人選手の名前を何人知っているでしょうか?
一部のサッカーファンを除き、韓国人の大半はこの質問に1人の名前も挙げられないと思われます。
自分の国のリーグで活躍する外国人サッカー選手を全く知らないのに、他国で活躍する自国のサッカー選手は世界中の人に知られていると考えるのはさすがに無理があると言えるでしょう。
韓国人はKリーグの得点王を知っているのか?
上の質問をしても、ソン・フンミン選手は世界最高峰のプレミアリーグで得点王を獲得しているのだから知名度は高いと考える韓国人はまだ多いはずです。
では、韓国人はKリーグにおける過去10年の得点王を何人知っているでしょうか?
この問いにはサッカー好きな人ですら全てを答えられない可能性が高く、普通の人は1人も答えを挙げられないと思われます。
毎年現れるサッカーの得点王なんて自国民からしたら覚える対象ではないということです。
プレミアリーグは世界最高峰のサッカープロリーグなので、選手の知名度がKリーグとは比べものにならないと考える韓国人もいるかと思いますが、
では、韓国人はソン・フンミン選手以外のプレミアリーグ得点王を何人知っているでしょうか?
この問の答えも、韓国人の大半は1人も出せないのが現実なはずです。
Kリーグの得点王もプレミアリーグの得点王も知らないのに、ソン・フンミン選手だけは世界的に知名度が高いと考えるのは自己都合主義がすぎると言わざるを得ません。
ソン・フンミンは世界トップクラスの選手なのか?
これでもまだ、ソン・フンミン選手のことを世界的人気スポーツのサッカーにおける最高レベルの選手なのだから知っている人は多いと考える韓国人はいるはずです。
では、韓国人はオリンピックの花形競技である100m走で10位になった選手を1人でも知っているでしょうか?
100m走はオリンピックでもっとも注目を浴びる競技ですが、そんな花形競技であっても10位どころか5位や4位の選手すら知っている人はほとんどいないはずです。
国際的なスポーツであるテニスやゴルフでも、ランキング10位の選手を知っている人はほとんどいないと思われます。
テニスやゴルフが個人種目で選手ひとりひとりが注目されやすいにも関わらずです。
おそらく世間で広く知られている男子テニスプレイヤーは既に引退しているフェデラーとナダルぐらいで、ゴルフは全盛期をとっくに過ぎたタイガー・ウッズぐらいなのではないでしょうか?
どんなスポーツでも10番目の選手なんて自国民以外は誰も知らないのが現実ということです。
そもそもの話として、ソン・フンミン選手は世界トップ10クラスのサッカー選手と言えるでしょうか?
実は、韓国人がソン・フンミン選手のことを世界トップ10クラスの選手と主張することには明確な根拠があります。
それは各年の最高のサッカー選手1人に贈られる『バロンドール』の投票で11位になったことがあるからです。
それでは、ソン・フンミン選手が11になった2022年のバロンドールにおける実際の得票ポイントを見てみましょう。
1位:カリム・ベンゼマ、549点
2位:サディオ・マネ、193点
3位:ケヴィン・デ・ブライネ、176点
4位:ロベルト・レヴァンドフスキ、170点
5位:モハメド・サラー、116点
6位:キリアン・エムバペ、85点
7位:ティボ・クルトゥワ、82点
8位:ヴィニシウス・ジュニオール、61点
9位:ルカ・モドリッチ、20点
10位:アーリング・ハーランド、18点
11位:ソン・フンミン、5点
バロンドールはフランスのサッカー専門誌『France Football』が選出した30人の中から、世界各国のサッカー記者が1位に6点、2位に4点、3位に3点、4位に2点、5位に1点の方式で投票し決めるのですが、ソン・フンミン選手が獲得した5点という点数は韓国人記者が入れただけで他の国の記者は票を入れていない可能性も高いと考えられるレベルです。
ソン・フンミン選手は2019年にもバロンドールの候補者に選ばれましたが、そのときも4点しか獲得できず、選出されたのはこの2回だけとなっています。
ちなみに日本人選手は中田英寿さんが3回、稲本潤一さんが1回、中村俊輔さんが1回、まだ候補者が50人だった時代にバロンドール候補に選ばれています。
このように、ソン・フンミン選手は国際的にそこまで高い評価を得ているわけではなく、韓国人が主張する世界トップ10などという最高峰のクラスよりは1段階下の選手と専門家は判断しているわけです。
それを証拠に、ソン・フンミン選手は得点王になった翌年の推定年俸がプロサッカー選手全体の50位にすら入っていませんでした。
そもそもの話として、韓国人はカリム・ベンゼマというサッカー選手を知っているのでしょうか?
この記事を読んでいる人ですら既にカリム・ベンゼマ選手が誰かわからない人もいそうですが、彼は世界で最も活躍した1人に贈られるバロンドールに選ばれた紛れもないトップレベルのサッカー選手です。
そんなカリム・ベンゼマ選手ですらサッカーファン以外の知名度は決して高くはないのですから、ソン・フンミン選手の国際的な知名度はそれより遥かに低いことは間違いないと言えます。
アジアで唯一のプレミアリーグ得点王の価値
ここまで説明しても、ソン・フンミン選手はアジアで唯一の欧州主要5リーグの得点王なのだから、アジア圏では特別に高い知名度があると主張してくる韓国人がいるかもしれません。
では、韓国人は東南アジアや中東のスポーツ選手の名前を1人でも言えるでしょうか?
韓国人に限らず日本人もタイやイラクの国家元首すら言えない人がほとんどで、アジアと言っても東南アジアから西アジア(中東)までに対する関心は極めて薄い人が大半です。
ソン・フンミン選手のプレミアリーグ得点王をアジア初という観点で考えるのは、せいぜい日本、中国、韓国の3カ国ぐらいと思われ、アジア初とかアジア唯一という称号が知名度向上に大きく貢献することはないと思われます。
インスタグラムのフォロワー数と知名度
ソン・フンミン選手のインスタグラムのフォロワー数は1467万(2025年9月18日現在)であり、韓国人はこの数値からソン・フンミン選手はかなりの知名度があると主張しているようです。
では、韓国人はインスタグラムのフォロワー数2136万人(2025年9月18日現在)のジョン・シナという人物を知っているでしょうか?
ジョン・シナとはアメリカのプロレスラーなのですが、プロレスが盛んではない韓国人で知っている人は少ないはずです。
ソン・フンミン選手よりも遥かに多いインスタフォロワー数を持つ人でも、世間的に全然知らないなんて人はいくらでもいるということです。
世界で最も登録者数が多いユーチューバー(MrBeast)は4.3億の登録者がいるそうですが、この記事を書くまで私は名前も聞いたこともなく、SNSのフォロワー数などで知名度を測ること自体が時代にそぐわないような気がします。
また、ソン・フンミン選手のインスタグラムは大谷翔平選手のインスタフォロワー数977万(2025年9月18日現在)と比較して論じられることが多いですが、ソン・フンミン選手のインスタグラムは2015年8月14日が初投稿で今日まで341回の投稿、大谷翔平選手のインスタグラムは2020年5月29日が初投稿で今日までの投稿回数は142回と大きな差があります。
いくら有名人でも投稿のないインスタアカウントはあまりフォローされないわけで、投稿の期間も回数も倍近いソン・フンミン選手のほうがフォロワー数が増えやすいことは当然のことです。
韓国人よりも日本人の方が人口が多いという利点を指摘する人もいるかもしれませんが、日本の場合はインスタグラムよりもX(旧ツイッター)のほうが利用者数が多く、特にインスタグラムは野球をあまり観ない女性の利用者が多いという事情があります。
そしてそのうちの半分以上は韓国人で占められるのが現状で、韓国以外では一般人と大きく変わらないレベルの知名度しかないのが現状と言えるでしょう。
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