森保ジャパンから感じた危機感と鈴木彩艶選手の起用問題

スポーツ
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現在、サッカーのアジアカップで戦っている日本代表のGK・鈴木彩艶選手が失点を重ね、大きな批判の対象となり問題となっています。
鈴木選手がハーフであることから、人種差別的な発言があったものと想定されます。
この問題について、日本代表の森保一監督は『断固として抗議したい』と発言しました。

差別発言がいけないことは当然として、このような問題は監督が抗議するようなものではありません。
もしメディアに意見を求められたのなら、『今は目の前の敵を倒すだけ』とか『大会に集中したい』などと答えればいいだけです。
逆に抗議するということは、大会そっちのけで対応するということなのでしょうか?
練習時間を割いて選手・スタッフ全員で鈴木選手に関するSNSのチェックでもすると言うのでしょうか?
抗議するということはこういった想定を招いてしまうわけで、この手の問題は協会なりに任せて監督は言及を避けるべきです。
言うにしても、大会が終わってからにするべきでしょう。
鈴木選手本人も、大会中にそんなことを気にするべきではありません。
そんな雑音が入っていること自体が、プロスポーツ選手として目の前の試合に集中できていない証拠と言えます。

そもそも鈴木選手に批判が集まった理由は、ハーフだからではなく失点を重ねたことが問題の本質です。
鈴木選手は、グループリーグの3戦で7本の枠内シュートの内5失点しています。
失点の仕方にもよりますが、データだけを見ればGKとして機能していないと言わざるを得ません。
聞けば、所属するチームでもリーグ最下位のセーブ率を記録しているとのことです。

つまり、鈴木選手はセービングに問題があるのです。

鈴木選手は、今後の日本代表のことを考え成長のために実力不足を承知で起用されていると言われています。
飛び出しの判断や後方からの的確な指示などは試合経験で向上するでしょうが、セービングは試合経験で良くなるようなものではありません。
セービングの上手いGKに経験を積ませることは理にかなっている部分もあるでしょうが、セービングが下手なGKに経験を積ませても大きな効果があるか甚だ疑問に感じます。

そもそも大会内でここまで調子が悪い選手は別の選手に代えるべきです。
にもかかわらず森保監督が鈴木選手を使い続けること、さらには冒頭で示した鈴木選手に関する発言に、私は森保ジャパンの危うさを感じてしまいます。
冷静さを失うことや意地になって柔軟性を失うことは、監督としてプラスになるとは思えないのです。

そもそも森保監督は、アジアカップで日本代表が成すべきことを理解していないように感じます。
サッカーの日本代表にとって、アジアカップはWカップに次ぐ重要な大会です。
であるのなら、『成長を求める』ことよりも『結果を求める戦い』という経験を積んだほうがいいのではないでしょうか?
W杯の参加国数増加により大陸予選の突破基準が甘くなった現在、4年に1回のアジアカップは、W杯を除き結果を求められるような厳しい戦いをする唯一のチャンスと言えます。
ここで選手の成長という名目のもと、成績の著しく悪い選手を起用し続けることはどうかと思います。
もしそれでも成長目的の選手起用を続けるというのなら、

次のW杯で次の次のW杯のために成長目的で選手起用をしますか?
そして、次の次のW杯で次の次の次のW杯のために成長目的で選手起用をしますか?

と問いたいです。

この記事はアジアカップの決勝トーナメントが始まる前に書いたものですが、決勝トーナメントの1回戦でも鈴木選手は起用され、枠内シュート2本で1失点という結果を残しました。
これから先は、アジアカップと言えど簡単には勝つことができないような強敵が待ち構えています。
森保監督は、今まで以上に勝つための選手起用をしてもらいたいと思います。

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