井上尚弥・大谷翔平・藤井聡太で1番すごいのは誰か?

スポーツ
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現在、日本には各分野で途方もないレベルの活躍をしている人物が3人います。
それは、プロボクサーの井上尚弥選手、プロ野球の大谷翔平選手、プロ棋士の藤井聡太七冠の3人です。
日本人の中には、この3人で誰が1番すごいのだろうと考える人も多いかと思います。
ということで、今回は井上尚弥選手、大谷翔平選手、藤井聡太七冠の誰が1番すごいのかを考えてみたいと思います。

大谷翔平

ジャンル:野球
主な実績:二刀流としてメジャーリーグでMVP

近代野球の始まりと言われている1901年以降、メジャーリーグで二刀流(投手+打者)として大きな実績を残した選手は、大谷選手の他に野球の神様と称されるベーブ・ルースしか存在していません。
そのベーブ・ルースですら投手から打者へ移行する僅かな期間に二刀流をしただけで、大谷選手のような本格的な二刀流選手ではありませんでした。
それを証拠に大谷選手が昨年達成するまで、1901年以降に規定打席数と規定投球回数を同シーズンにクリアした選手は現れませんでした。
このことからも分かる通り、大谷選手は近代野球始まって以来の本格的な二刀流選手ということになります。
もちろん、投手としても打者としても大谷選手は一流レベルの選手となっています。(そうでなければどちらか一方の選択を迫られるはず)
打者としては世界最高峰レベルにまで達し、投手としてもリーグトップ10に入るようなレベルを誇っています。

ただ、野球において投打のどちらでも才能を示した選手は過去にも存在しています。
例えば、プロ入り後は投手として活躍した松坂大輔さんは、甲子園優勝チームの4番バッターでした。
昭和の怪物として知られる投手の江川卓さんに至っては、東京六大学野球の秋季リーグ(1976年)で打率がリーグ2位(.342)、本塁打がリーグ2位(2本)、打点がリーグ1位(10点)という準三冠王を獲得しています。
投手として登板した際の打撃成績がずば抜けて良かった桑田真澄さんなどは、二刀流をしていたら投打ともにそれなりの成績を残したかもしれません。
調整の難しさと外部の人間からの雑音が気になりますが、本人のやる気と周囲の協力さえあれば二刀流はやってできないことはないと思われます。
実際にメジャーリーグで活躍できるかどうかは別にして、野球における二刀流は想像(妄想?)できることではあります。

藤井聡太

ジャンル:将棋
主な実績:プロ入りから29連勝、タイトル七冠同時獲得

藤井聡太七冠は、最年少でプロ入りしてから29連勝を記録しプロ棋士の連勝記録を更新しました。
最年少のプロ棋士がプロ入り後の初対局からいきなり連勝記録を作るという時点で漫画みたいな話であり、藤井七冠の強さが常軌を逸していることがよくわかるかと思います。
その後も、藤井七冠は6割勝てば強いと言われるプロ棋士の世界で毎年8割以上の勝率を残す異次元の強さを誇っています。

200戦以上の現役棋士で勝率が7割を超えるのは藤井聡太七冠と永瀬拓矢王座の2人のみだが、藤井七冠の勝率が83.5%なのに対し永瀬王座の勝率は70.002%と大きな開きがある。(記事投稿時点の勝率)

将棋界には、大山康晴十五世名人と羽生善治九段という偉大な棋士がいますが、藤井七冠はこの2人と比べても異次元の強さです。
では、ここで中学生でプロ棋士になった5人(加藤一二三、谷川浩司、羽生善治、渡辺明、藤井聡太)とプロ入り直後から抜群の成績を残した中原誠十六世名人の勝率を比較したいと思います。
※大山十五世名人がプロ棋士になったときは棋士の制度が曖昧で成績の入手が難しいため除外

【100勝達成時点の勝率】
藤井聡太 :84.7%(18敗)
加藤一二三:73.6%(34敗)
中原誠  :82.6%(21敗)
谷川浩司 :68.5%(46敗)
羽生善治 :78.7%(27敗)
渡辺明  :67.6%(48敗)

【200勝達成時点の勝率】
藤井聡太 :83.3%(40敗)
加藤一二三:67.6%(96敗)
中原誠  :78.4%(55敗)
谷川浩司 :67.3%(97敗)
羽生善治 :79.1%(53敗)
渡辺明  :71.9%(78敗)

【300勝達成時点の勝率】
藤井聡太 :83.6%(59敗)
加藤一二三:64.7%(164敗)
中原誠  :76.7%(91敗)
谷川浩司 :67.1%(147敗)
羽生善治 :75.9%(95敗)
渡辺明  :67.7%(143敗)

将棋のプロ棋士はプロ入り直後に異常に高い勝率を残しても、しばらくすると徐々に勝率が下がっていくものです。
『勝率が高い=上位との対戦比率が多くなる』ということなので、高い勝率を維持することが難しいわけです。
さらに勝率が極端に高い棋士に対して他の棋士が作戦的な対策をするようにもなり、やはり高い勝率を維持することは難しい構造となっています。
上記で示した棋士たちの勝率を見ても、その傾向は見て取れます。
しかし藤井聡太七冠に限っては、異常に高い勝率がほとんど下がらないまま今日に至っているのです。
このように、藤井七冠は過去の大棋士と比べても異次元の強さを誇っているわけです。

ただ、将棋が頭を使う競技(マインドスポーツ)である以上、こういった特出した天才は現れやすいのかもしれません。
頭の良さは人間が有する動物としての最大の特徴であり、頭を使うことに関しては学問などの分野でも稀代の天才(アルベルト・アインシュタインなど)が誕生しやすいように感じます。

井上尚弥

ジャンル:ボクシング
主な実績:4団体統一チャンピオン、4階級制覇

今回取り上げる3人の中で、個人的に1番理解できないのが井上尚弥選手の活躍です。
そもそもボクシングは階級が細かく設定されている(実力をある程度合わせられる)ため、1人の選手が突出することは難しい構造となっています。
また、競技自体が他のスポーツに比べて単純であることも、突出した選手が現れづらい要因になっているものと思われます。
そんなボクシングから、ここまで強いボクサーが現れるとはまるで想定していませんでした。
もちろん、海外の選手にまで話を広げるとデビューから50連勝で無敗のまま引退したフロイド・メイウェザー・ジュニアや、デビューから89連勝を記録したフリオ・セサール・チャベスなどの途方もない偉業を成し遂げたボクサーもいますが、まさかそういったレベルのボクサーが日本から誕生するとは思わなかったわけです。

フリオ・セサール・チャベスの89連勝以上の連勝記録をもつボクサーもいるが、時代が古すぎるため今回の比較対象として適切ではない。

現在の井上選手の活躍は、上記した伝説クラスのボクサーと比べても見劣りしないものとなっています。
井上選手の戦績は現在25戦25勝(無敗)ですが、そのうち22戦でKO勝ちというとてつもないKO率を誇り、世界タイトル戦を含むほぼ全ての試合で圧勝しているのです。
メイウェザー・ジュニアは最初の25戦中19KO、チャベスが21KOですから、井上選手はこの2人のレジェンドボクサー以上のKO率を誇っているわけです。
また井上選手はディフェンスも素晴らしく、公式戦において1度のダウンも経験していません。
早い話が、井上選手は今までの全試合が圧勝であり危ういシーンすら見せたことがないわけで、戦績もさることながら試合内容的にも圧倒的な強さを示しているのです。

世界タイトル戦の連勝記録で言えば、井上選手はメイウェザー・ジュニアの26連勝、チャベスの25連勝に迫る20連勝を継続中であり、伝説クラスのボクサーの記録にも迫りつつあります。
さらに井上選手の世界タイトル戦のKO率は90%とメイウェザー・ジュニアやチャベス以上となっており、こういった点から既にレジェンドボクサーの仲間入りをしていると言っても過言ではないわけです。

結論として誰が1番すごいかについては、全員途方もなくすごすぎてどう判断したら良いのかよくわかりません。(^_^;)
いずれにせよ、この3人と同じ時代に生まれただけでも幸運なことなので、3人の活躍を今後も楽しみにしたいと思います。
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