現実世界に影響を与えたスポーツ漫画の一覧

スポーツ
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現実世界に影響を与えたと思われるスポーツ漫画をランキング形式で紹介したいと思います。

10位:スラムダンク

ジャンル:バスケットボール(高校バスケ)
連載誌:週刊少年ジャンプ
連載期間:1990年~1996年
アニメ化:1993年~1996年

【現実世界への影響】
『スラムダンク』の連載期間中に日本のバスケットボール人口が増えたことは間違いありません。
しかし、これは1992年のバルセロナオリンピックにアメリカのプロバスケットリーグ『NBA』の選手がドリームチームを作って出場することが決定し、その前段階から世界中でNBAブームが起きた影響が強いように思います。
マイケル・ジョーダンやデニス・ロッドマンなどのNBA選手が日本でも大人気になり、その影響は現在も続いているように感じます。
ヤンキー漫画の要素が強かったスラムダンクが次第にバスケットボール中心になっていた背景は、現実世界のNBAブームに乗った感があるため、作品の人気に比べ順位は低めに設定しました。

9位:モンキーターン

ジャンル:競艇
連載誌:週刊少年サンデー
連載期間:1996年~2005年
アニメ化:2004年

【現実世界への影響】
『モンキーターン』によって競艇が大きく盛り上がった事実はなく、また『モンキーターン』自体もそこまで話題になったわけでもありませんが、(競技としての)競艇自体がそもそもメジャーとは言えないので漫画の影響はそれなりに大きかったと想定します。

8位:エースをねらえ!

ジャンル:テニス(女子テニス)
連載誌:週刊マーガレット
連載期間:1973年~1975年、1978年~1980年
アニメ化:1973年~1974年、1978年~1979年

【現実世界への影響】
『エースをねらえ!』の連載以降、中学校のテニス部には女子生徒が殺到し、数を減らすのに苦労したなどのエピソードなどもよく聞きます。
しかし、その影響を受けて日本テニス界に国際的な選手が現れたという事実はないようです。
伊達公子や沢松奈生子、ダブルスで活躍した杉山愛などは、『エースをねらえ!』を子供の頃に見た世代よりもかなり下の世代で、『エースをねらえ!』はいくつかの世代を経て影響を与えたのかもしれません。

7位:黒子のバスケ

(バスケットボール)
ジャンル:バスケットボール(高校バスケ)
連載誌:週刊少年ジャンプ
連載期間:2009年~2014年
アニメ化:2012年、2013年~2014年、2015年

【現実世界への影響】
現在の日本バスケ界は八村塁や渡邉雄太などがNBAで活躍し、女子は東京オリンピックで銀メダルを獲得するなど一種の全盛期に達しています。
現在バスケ界で活躍している日本人選手は、世代的に『黒子のバスケ』を子供の頃に見ていた世代であるため影響があった可能性も考えられます。
しかしバスケットボールで活躍するには背が高いかどうかが重要であり、漫画を見ても背は伸びないため、どれぐらい影響があるかは分かりません。

6位:弱虫ペダル

ジャンル:ロードバイクレース
連載誌:週刊少年チャンピオン
連載期間:2008年~
アニメ化:2013年~2014年、2014年~2015年、2017年、2018年、2022年

【現実世界への影響】
ロードバイクレースも競艇と同じで日本においてメジャーなスポーツではないため取り上げた際の影響力が大きく、何度もアニメ化された『弱虫ペダル』がロードバイク界に与えた影響は大きいと思います。
ただ、実際にどれくらいの影響があったのかなどのデータは得られませんでした。

5位:ちはやふる

ジャンル:競技かるた
連載誌:BE・LOVE
連載期間:2008年~2022年
アニメ化:2011年~2021年、2012年~2013年、2019年~2020年

【現実世界への影響】
『ちはやふる』は、実態を知っている人すら少ないレベルのマイナーな存在だった『競技かるた』を一躍有名にしました。
そのため影響は大きく、女子を中心に競技かるたの競技人口が大幅に増えたようです。
しかし現在においても競技かるたがメジャーな競技になっているとは言えないので、この順位にとどめます。

4位:ヒカルの碁

ジャンル:囲碁
連載誌:週刊少年ジャンプ
連載期間:1999年~2003年
アニメ化:2001年~2003年

【現実世界への影響】
ゲームの複雑性から、将棋に比べ常に人気や競技人口で劣っていた囲碁ですが、『ヒカルの碁』は週刊少年ジャンプという影響力の高い漫画雑誌に連載され、子供の間で大きな話題となりました。
アニメのほうは世界にも影響を与えたようで、ヨーロッパなどで囲碁をする人が増えたようです。
しかしブームは一時的なもので、その後の日本で囲碁が盛り上がっているような事実もはいように感じます。

3位:空手バカ一代

ジャンル:フルコンタクト空手
連載誌:週刊少年マガジン
連載期間:1971年~1977年
アニメ化:1973年~1974年

【現実世界への影響】
『空手バカ一代』は、男心をくすぐるストーリーで空手人口を爆発的に増やすことに貢献します。
特に題材となった極真空手は世界へと一気に進出し、海外において日本の代名詞のように空手が扱われるようにまでなりました。
オリンピック競技ですらない空手が国際的にここまで有名になった原動力は、間違いになく『空手バカ一代』にあると思います。

2位:YAWARA!

ジャンル:柔道(女子柔道)
連載誌:ビッグコミックスピリッツ
連載期間:1986年~1993年
アニメ化:1989年~1992年

【現実世界への影響】
『YAWARA!』はオリンピックにも採用されていなかった時期の女子柔道を扱い、マイナーな存在から一気にメジャーにまで押し上げた原動力になったように感じます。(女子柔道は1988年のソウルオリンピックで初めて公開競技に採用)、
田村亮子(現:谷亮子)が漫画の主人公“猪熊柔”に見立てられて“ヤワラちゃん”と称され活躍したことも重なり、日本の女子柔道は男子柔道以上にオリンピックでメダルを量産するほど盛んなスポーツとなっています。

1位:キャプテン翼

ジャンル:サッカー(少年サッカー)
連載誌:週刊少年ジャンプ
連載期間:1981年~1988年
アニメ化:1983年~1986年

【現実世界への影響】
キャプテン翼の1巻には、サッカーのW杯が何なのかという説明がされています。
これは、当時の日本においてW杯の説明をしなければいけないほどサッカーがマイナーなスポーツだったことの現れです。
実際に『キャプテン翼』(初代)の連載当時に日本代表がW杯に出場したこともなく、中継もすらもまともにされていませんでした。
そんな状態だった日本のサッカー界を変えたのは間違いなく『キャプテン翼』と言えるでしょう。
作中の非現実なプレーは少年心をそそり子供のサッカー人口を増やし、そういった子供ら(中田英寿など)が中心となって日本のサッカーレベルを押し上げ、今や日本のサッカーはW杯への出場が当たり前な状態にまで発展しています。
更にアニメ化された『キャプテン翼』は世界中のサッカー少年を魅了したとされ、世界的にみてもこれほど影響を与えたスポーツ漫画はないと思われます。

現実世界への影響が微妙な作品

巨人の星、タッチ

ジャンル:野球
連載誌:週刊少年マガジン(巨人の星)
連載期間:1966年~1971年(巨人の星)
連載誌:週刊少年サンデー(タッチ)
連載期間:1981年~1986年(タッチ)

【現実世界への影響】
今でこそ日本では様々なスポーツが行われていますが、1980年代までの男性のスポーツと言えば野球が絶対的な存在でした。
そのため、学園漫画を見て学校に行く人が増えるような事実がないことと同じように、野球の漫画やアニメが現実世界に強い影響を与えることはないようです。

柔道一直線

ジャンル:柔道
連載誌:週刊少年キング
連載期間:1967年~1971年

【現実世界への影響】
男子柔道は1964年の東京オリンピックで採用された他、学校の体育授業でも習うぐらい当たり前の存在なので、漫画やアニメが大きな影響を与えるケースは少ないように思います。

あしたのジョー

ジャンル:ボクシング
連載誌:週刊少年マガジン
連載期間:1967年~1973年

【現実世界への影響】
日本のボクシングは1962年に世界チャンピオンを獲得したファイティング原田に大きな注目が集まり、試合のテレビ視聴率が50%を超えることが当たり前の状態となりました。
『あしたのジョー』はその後に始まっているので、漫画がボクシングに影響を与えたことは少ないようです。

アタックNo.1、サインはV

ジャンル:バレーボール(女子バレー)
連載誌: 週刊マーガレット(アタックNo.1)
連載期間:1968年~1970年(アタックNo.1)
連載誌:週刊少女フレンド(サインはV)
連載期間:1968年~?(サインはV)

【現実世界への影響】
日本の女子バレーボールは、1964年の東京オリンピックの金メダル獲得で一大ブームとなり、それに影響を受けてバレーの漫画などが描かれるようになりました。
現実世界で起こったブームのほうが先なので、漫画が現実の女子バレーに強い影響を与えたという事実はないようです。

あした天気になあれ、プロゴルファー猿

ジャンル:ゴルフ
連載誌:週刊少年サンデー(プロゴルファー猿)
連載期間:1974年~1978年(プロゴルファー猿)
連載誌:週刊少年マガジン(あした天気になあれ)
連載期間:1981年~1991年(あした天気になあれ)

【現実世界への影響】
ゴルフは子供が行うにはハードルの高く、いくらゴルフ漫画を見たからと言って(競技としての)ゴルフ人口が大幅に増えるようなことはないと思われます。

六三四の剣

ジャンル:剣道
連載誌:週刊少年サンデー
連載期間:1981年~1985年

【現実世界への影響】
剣道も柔道と同じで学校の体育授業でも採用されるレベルの競技なので、漫画やアニメの影響は少ないように感じます。

ピンポン

ジャンル:卓球
連載誌:ビッグコミックスピリッツ
連載期間:1996年~1997年

【現実世界への影響】
現在、日本の卓球選手は世界でも大いに活躍しています。
特に女子は絶対王者である中国にあと一歩のところまで迫っています。
しかし、これは漫画などの影響よりも福原愛(愛ちゃん)が子供の頃から長くメディアに登場し続け、日本の卓球人気を押し上げた影響が強いようです。

テニスの王子様

ジャンル:テニス
連載誌:週刊少年ジャンプ
連載期間:1999年~2008年

【現実世界への影響】
現在の日本テニス界は、錦織圭、大坂なおみなど世界のトップレベルで戦える選手が存在しています。
連載期間を考えれば、『テニスの王子様』は彼ら彼女らに影響を与えた可能性があります。
しかし、世界で活躍できる男子は錦織圭の1人だけですし、大坂なおみは日本語を読めないでしょうから、そこまで影響が大きいかったとも思えません。

アイシールド21

ジャンル:アメリカンフットボール
連載誌:週刊少年ジャンプ
連載期間:2005年~2008年

【現実世界への影響】
『アイシールド21』は子供への影響力が高い週刊少年ジャンプで連載され、アニメも3年間放送されるなどそれなりに話題となりましたが、日本でアメフトブームは全くもって起こっていないのが現状です。

はねバド!

ジャンル:バドミントン
連載誌:good!アフタヌーン
連載期間:2013年~2019年

【現実世界への影響】
現在、日本のバドミントンは女子を中心に世界のトップレベルの実力があります。
これは、ルックスもメディアにもよく取り上げられたオグシオペア(小椋久美子・潮田玲子)の存在が大きいように感じ、漫画やアニメの影響は少ないと思われます。

火ノ丸相撲

ジャンル:相撲
連載誌:週刊少年ジャンプ
連載期間:2014年~2019年

【現実世界への影響】
相撲は競技の特殊性から漫画やアニメが流行っても、そう簡単にする人が増えるとは思えません。

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