お笑いコンテスト(M-1グランプリなど)の審査方法改善案

芸能
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毎年何度も書こうと思う機会がありながら、なかなか書き終えることのなかった記事をやっと完成させることが出来ました。

それが何かというと、『M-1グランプリ』に代表されるお笑いコンテストの審査についてです。
お笑いコンテストの優勝者に対して視聴者が違和感を覚えることがよくあり、そのことがニュースになることもしばしばです。
私自身も審査結果と自身の評価にズレを感じることがあるとともに、お笑いコンテストの審査方法にはずっと問題点を感じていました。

現在のお笑いコンテストは少人数の審査員が100点満点の評価をする方法がほとんどで、2022年現在における各お笑いコンテストの審査方法をまとめると以下の通りです。

コンテスト名審査方法審査員の数
M-1グランプリ100点満点7人
R-1グランプリ100点満点5人
キングオブコント100点満点5人
THE W2者択一5人+1人換算の視聴者

※M-1グランプリは100点評価の後、上位3組による決選投票
※R-1グランプリは100点評価の後、上位2人による決選投票

お笑いコンテストの審査方法には改変歴がありますが、少なくとも現在は『THE W』以外のお笑いコンテストで審査員による100点満点方式がメインとして採用されています。
審査員の数は5人から7人と少人数なのですが、この審査方法に対し私は前々から疑問を感じているわけです。

一部の人は、今の時代はテレビも双方向で視聴者が簡単に参加できる仕組みがあるのだから、視聴者が審査する方法を採用するべきだと主張しています。
確かにデジタル放送なら視聴者の投票が可能ですしSNSを利用した投票も容易ですが、私は視聴者による審査には反対の立場です。
かつて、大勢の観客が芸人のネタを審査する『爆笑オンエアバトル』という番組がNHKで放送されていました。
しかし、その審査方法は面白かったか面白くなかったかという2者択一の極端なもので、結果どうなったかというと、ほとんどの芸人が妥当な笑いに徹するようになり、挑戦的なネタは避けられ爆発的な笑いが生まれないという現象が起こったのです。
また、一般人の審査はどうしても顔を知っている芸人やTVなどで活躍する人気者に良い評価が集まる傾向があり、笑いの中身に対する審査が疎かになる恐れがあります。

やはり、お笑いコンテストの審査はお笑いに精通している人が審査する方式のほうが良いとは思うのですが、現在の審査方法には問題点が多々あるので、以下で改善案を示していきたいと思います。

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審査員の人数を増やせ!

お笑いコンテストの審査方法で第一に感じる問題点は、審査員の数が少ないということです。
審査員が1人なら個人の意見でしかなく、場合によっては偏った審査になってしまいます。
審査する人数が少なければ少ないほどその傾向は強まるので、審査員はできるだけ多いほうがいいわけです。

『R-1グランプリ』や『キングオブコント』の審査員は5人ですが、これは明らかに少なすぎます。
実際に好き嫌いが分かれそうなネタでも、5人ぐらいなら好きにも嫌いにも寄ってしまう可能性があり、これが世間の意見と実際の審査結果に相違が起きる原因にもなっているはずです。
個人的にお笑いコンテストの審査員は、最低10人は必要かと思います。

審査員は毎年変えよ!

『キングオブコント』の審査員は、2015年から2020年まで6年連続で同じ人が務めていました。
ですので、その審査員の好きそうな笑いを研究してネタ作りをすれば優勝しやすい状況があったわけです。
しかし、それが笑いの本来あるべき姿と言えるでしょうか?
当然ですが、お笑い芸人が笑わせるべきは審査員ではなく観客や視聴者であるはずです。

『M-1グランプリ』ができて以降、お笑いコンテストで優勝した際の見返りが大きくなっているため、お笑いコンテストの優勝が笑いの正しい姿であるかのような考えをする芸人も見受けられ、本来あるべき笑いとお笑いコンテストの笑いに僅かなズレが生じている可能性があります。
このことも世間の評価と審査結果がズレる原因になっていると考えられるので、審査員は毎回変えるべきかと思います。

最低点と最高点を排除しろ!

スキージャンプやかつてのフィギュアスケートにおける採点は、自国選手に対する極端な高得点、あるいはそのライバルに対する極端な低得点を排除するため最高点と最低点を排除して計算していました。
100点満点方式のお笑いコンテストも、この最高点と最低点を排除する方式を採用するべきかと思います。

では、この最高点と最低点に関する問題をM-1グランプリ2021の決勝ファーストラウンドを例に説明します。

コンビ名総得点巨人富澤立川中川松本上沼
オズワルド66594959596969693
錦鯉65592949490969495
インディアンス65592919394949398
ロングコートダディ64989909395959196
もも64591909196959290
真空ジェシカ63890899294949089
ゆにばーす63889929191938894
モグライダー63791939289908993
ハライチ63688908990899298
ランジャタイ62887919096898788

これがM-1グランプリ2021決勝ファーストラウンドの実際の結果ですが、もし私が上沼恵美子さんの代わりに審査員となり、以下のような採点をしたとしましょう。

コンビ名総得点巨人富澤立川中川松本
ランジャタイ640879190968987100
ハライチ62888908990899290
モグライダー62491939289908980
ゆにばーす61489929191938870
真空ジェシカ60990899294949060
もも60591909196959250
ロングコートダディ59389909395959140
インディアンス58792919394949330
錦鯉58092949490969420
オズワルド5779495959696965

見ての通り結果は実際と真逆になり、しかも私が付けた点数だけで順位が決まっています。
つまり、極端な点数をつけることで他の審査員の評価を無効化することが可能になるわけです。
当然これは非現実的な例ですが、実際に点数幅の激しい審査員のほうが結果に対して大きな影響を与えるという問題は存在し続けます。
そのため、1番高い点と1番低い点を排除するという対策は必須だと思います。

現在、お笑いコンテストの審査員はベテラン芸人が務めることがほとんどで、自分の点数が排除されることに不快感を示す可能性がありますが、上記の例を見ればこういった対策が必要なことは明らかなのではないでしょうか?

敗者復活者は1番最初にネタを披露せよ!

これは全てのお笑いコンテストに適用されるわけではありませんが、敗者復活枠がある場合は、その芸人が1番手にネタを披露すべきだと思います。
お笑いには、『場が温まる』という考えがあります。
実際のお笑いライブでもテレビのネタ番組でも、開始直後は観る側も身構えている部分があるため後半のほうが笑いが起きやすく、このことを『場が温まる』と表しているわけです。
また1番手のネタに100点満点を付けてしまうと、その後もっと面白いネタがあった場合にそれ以上の点が付けれないため、どうしても1番手のネタは点数が抑えられる傾向があり、お笑いコンテストのネタ順1番手が不利であるということは過去の結果からも明らかです。

敗者復活者は本来なら決勝に残れない人(組)なので、不利な状況でネタを披露することも仕方がありません。
敗者復活枠は盛り上がるため、番組構成的に中盤から後半に登場させたいという事情があるかもしれませんが、審査という観点から考えると、やはり敗者復活者が不利である1番手にネタを披露することがもっとも不公平感がないと思います。

以上、100点満点方式の審査を中心に、お笑いコンテストの審査方法改善策を考えてみました。
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