セミの鳴き声、麦茶に続く、アニメでよく見る日本の夏の話題として、今回は『そうめん』を取り上げたいと思います。
日本のアニメでは、キャラクターが夏にそうめんばっかり食べているなんてシーンがよくありますが、日本独特な食べ物であるそうめんに外国人は例のごとく困惑するそうです。
そして、外国人に更なる衝撃を与えるのが流しそうめんです。
流しそうめんを見た外国人は、『楽しそう』などといったポジティブ意見から、『衛生的に問題がありそう』、『食べにくそう』、『準備が面倒くさそう』、『水の無駄』といったネガティブな意見まで様々な感想をもつようで、また、そもそもそうめんって美味しいのかという根本的な疑問を持つ人もおられました。
この流しそうめんについては、海外の反応サイトでもよく取り上げられる話題となっています。
実は、流しそうめんは日本人にとってもそんなにポピュラーなものではありません。
創作物などで過度に登場するため、日本では当たり前のように流しそうめんがあると思っている外国人もいるかと思いますが、流しそうめんは何かのイベントでたまに行う程度で、一般人が家で流しそうめんをすることはまずありません。
流しそうめんは準備がめちゃくちゃ大変な上、場所もとるため個人で実施できるような代物ではないのです。
更に食べづらかったり、大半の麺が廃棄処分になってしまうなどのマイナス面もありますし、何よりも麺つゆがすぐに薄まってしまって美味しくないという重大な問題も発生します。
海外の反応サイトでは『水が無駄』との指摘がありましたが、日本には水が大量にありただ当然なので、そこはあまり大きな問題ではないのかもしれません。
※ちなみに自分は人生で1度くらいしか流しそうめんを経験していないと思います。(子供のころにやったので記憶すら曖昧)
そもそも、そうめんとは何なのかという話ですが、そうめんは小麦粉で作られた日本独自の麺類で漢字書くと『素麺』となります。
食べ方は、茹でたそうめんを醤油ベースのだし汁(好みの薬味を入れたりもする)に付けて食べるのが基本で、素麺という名前の通りとてもシンプルな食べ物になります。
そうめんの類似品には『うどん』や『冷や麦』といった麺類があるのですが、このうどん、冷や麦、そうめんの違いを日本人も意外に把握していません。
実は、うどん、冷や麦、そうめんは麺の細さ(乾麺場合)で決められているのです。
太い方から、うどん(1.7mm以上)、冷や麦(1.7mm~1.3mm)、そうめん(1.3mm未満)で、これはスパゲッティやカッペリーニなどといったパスタの種類がいくつもあるのと同じようなことです。
そして、『そうめんって美味いの?』という質問の答えは、そんなに美味いものではないと答えざるを得ません。
そうめんは、暑くて食欲がなくなった夏場に簡単に栄養補給ができる食事としてほとんど利用されており、そもそも美味しさを求められてすらいないような食品となっています。
以上、日本の夏の定番料理である『そうめん』について考えてきましたが、海外の方にとっては、そうめん自体が謎な上、流しそうめんという奇怪な食べ方を見れば、良くも悪くも相当記憶に残る食品になっているのかもしれませんね。(;^_^A
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