世界各国の入学・始業時期に関するデータ(140か国以上)

国際的問題
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日本にやってくる留学生や、仕事の関係で家族揃って日本に引っ越してくるや人たちにとって、日本の学校の入学・始業時期はとても気になる問題かと思います。
日本の学校における入学・始業の時期が4月であることは説明するまでもありませんが、このことについては海外でも多少話題になることがあるようです。
なぜなら、4月及び春の入学・始業は世界的にみてとても珍しいからです。
現在、新型コロナウイルスの影響で日本の学校教育はほとんど停止状態となっており、一層のこと世界的に標準となっている9月の入学・始業に変更するべきではないかという議論が起こっています。

ということで、『世界の国々は何月から学校教育が始まるのか?』という根本的な疑問を、世界140カ国以上のデータを使って示したいと思います。
※全て学校で以下の入学・始業時期が当てはまるわけではないので、大まかにデータとしてご覧ください。

北米の国々における入学・始業時期

国名入学・始業月
アメリカ9月
カナダ9月
メキシコ9月

北米の国々は、基本的に全て9月を節目に学校が始まります。

ヨーロッパの国々における入学・始業時期

国名入学・始業月
イギリス9月
フランス9月
ドイツ8月
イタリア9月
スペイン9月
ポルトガル9月
アイルランド9月
ベルギー9月
オランダ8月※
ルクセンブルク9月
スイス8月
オーストリア9月
スロベニア9月
クロアチア9月
チェコ9月
ボスニア・ヘルツェゴビナ9月
モンテネグロ9月
ポーランド9月
ハンガリー9月
スロバキア9月
ギリシャ9月
セルビア9月
ルーマニア9月
ブルガリア9月
モルドバ9月
キプロス9月
トルコ9月
アイスランド8月
デンマーク8月※
ノルウェー8月
スウェーデン8月
フィンランド8月

ヨーロッパの国々も基本的に9月からの入学・始業になります。
ただし寒い地域は冬休み期間の関係か8月の入学・始業も多いようです。
また初等教育の入学時期に関しては、デンマークは年に4回、オランダは4歳から5歳の間のいつでも入学ができるそうです。

旧ソ連圏の国々における入学・始業時期

国名入学・始業月
ロシア9月
ウクライナ9月
エストニア9月
ラトビア9月
リトアニア9月
ジョージア9月
アゼルバイジャン9月
アルメニア9月
カザフスタン9月
ウズベキスタン9月
トルクメニスタン9月
キルギス9月

旧ソ連圏の国々は、ヨーロッパ地域もコーカサス地方も中央アジアも基本的に9月の入学・始業となるそうです。

中東の国々における入学・始業時期

国名入学・始業月
サウジアラビア9月
イラン9月
オマーン9月
アラブ首長国連邦9月
バーレーン9月
ヨルダン8月
クウェート9月
レバノン10月
カタール9月
イスラエル9月

中東の国は、アラブ、ペルシャ、ユダヤなど人種や宗教・宗派を問わず、ほぼ9月の入学・始業です。(ヨルダンは8月の終わり、レバノンは10月の始め)
中東の国々の間では宗教的な主義主張や歴史的背景から度々戦争が起こっていますが、こういうところは統一しているんですね・・・

南アジアの国々における入学・始業時期

国名入学・始業月
インド4月
パキスタン4月
バングラデシュ1月
ネパール4月
スリランカ1月
モルジブ3月

南アジアの国々は4月(3月)と1月の入学・始業が多く、あまり統一はされていません。

東南アジアの国々における入学・始業時期

国名入学・始業月
インドネシア7月
マレーシア1月
タイ5月
ミャンマー6月
ベトナム9月
フィリピン6月
カンボジア10月
ラオス9月
東ティモール1月
ブルネイ1月
シンガポール1月

東南アジアの国々は、学校の入学・始業時期について全く統一がないようです。

東アジアの国々における入学・始業時期

国名始業月
日本4月
中国9月
台湾8月
韓国3月
モンゴル9月

東アジアの国々は、春の入学・始業派と秋の入学・始業派の2グループに分かれているようです。

オセアニアの国々における入学・始業時期

国名入学・始業月
オーストラリア1月~2月
ニュージーランド1月~2月
パプアニューギニア1月
ミクロネシア8月
パラオ8月
サモア1月
バヌアツ1月
フィジー1月
トンガ2月

南半球のオセアニア地域は基本1月入学・始業が多いようです。
南半球の1月は北半球の7月に相当し、夏の入学・始業となります。
北半球に位置するミクロネシア連邦とパラオは8月入学です。

中米の国々における入学・始業時期

国名入学・始業月
キューバ9月
ドミニカ8月
ハイチ9月
ジャマイカ9月
グアテマラ1月
ホンジュラス2月
ニカラグア2月
コスタリカ2月
パナマ1月

中米の国々は、北米に近い国は9月(8月)入学・始業、南米に近い国は1月から2月入学・始業というパターンが多いようです。

南米の国々における入学・始業時期

国名入学・始業月
ベネゼエラ9月
コロンビア1月
エルサルバドル1月
ペルー3月
ブラジル2月
ボリビア2月
パラグアイ2月
チリ3月
アルゼンチン3月
ウルグアイ3月

南米の国々は基本的に1月から3月の入学・始業です。
ただし北半球に位置するベネゼエラでは9月の入学・始業となっているようです。

アフリカの国々における入学・始業時期

国名入学・始業月
モロッコ9月
チュニジア9月
アルジェリア9月
エジプト9月
モーリタニア10月
マリ10月
ニジェール9月~10月
エリトリア9月
ブルキナファソ10月
ギニア10月
ジブチ9月
エチオピア9月
ナイジェリア9月
ベナン10月
トーゴ10月
ガーナ9月
コートジボワール9月
カメルーン9月
ガボン9月
ウガンダ2月
ケニア1月
コンゴ民主共和国9月
ルワンダ1月
セーシェル1月
タンザニア1月
アンゴラ2月
マラウイ9月
ザンビア1月
モザンビーク2月
マダガスカル10月
ジンバブエ1月
モーリシャス1月
ボツワナ1月
ナミビア1月
南アフリカ1月

上記の表はアフリカの国々北側から順に並べたものですが、赤道をまたいで9月~10月の入学・始業と1月~2月の入学・始業にきっぱりと分かれるようです。
ケニアやコンゴ民主共和国は赤道直下の国なので、どっちの時期をとるか微妙な模様です。
ただし南半球に位置するマラウイとマダガスカルは9月・10月の入学・始業で、上記の例に含まれません。

以上の結果から、北米、ヨーロッパ、中東、北アフリカにおけるほとんど国々は8月から10月の入学・始業。
南半球の国々は、オセアニアとアフリカは1月から2月が多く、南米は2月から3月の入学・始業が多いことが分かりました。
季節的には、いずれも夏から秋となります。
一方、中東を除くアジアの入学・始業時期はバラバラで、日本もこの例に含まれ春の4月に入学・始業が行われています。

ここまでが、現在における世界各国の学校教育の開始時期に関するデータです。

最後に、日本の入学・始業を9月にするという議論について個人的な意見を言いたいと思います。
まず、たとえ日本の学校の入学・始業が4月になったとしても、行政や企業における年度の切り替わりが4月であることに変わりはありません。
そんな状況で学校教育だけを9月年度にしたら、大きな混乱を招くに決まっています。
そもそも国の根本的な制度が大きく変わるようなことなのに、ほとんど議論もないまま感染症の流行を理由に入学・始業時期の変更を決めるのはどうかと思います。
そして、現在の新型コロナウイルスの流行状況を考えれば、9月に授業が再開できるかどうかも分かりません。
更に北半球と南半球で入学・始業の時期が大きくズレている以上、この問題の世界的な統一は見込めないでしょうから、“国際的な基準に合わせる”という理由で日本の学校の入学・始業時期を変えることに大きな意味があるとも思えません。

以上が日本の学校教育における開始時期変更に対する個人的な意見ですが、海外の人は日本の学校が4月入学・始業であることをどのように感じているのか、とても興味深い話であります。

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