日本人のロシアに対する嫌悪感が、他の国よりもかなり強くなっているようです。
今年の3月に行われた調査で、ロシアとウクライナの戦争について『ロシアが悪い』と答える人の割合が、日本は世界でもっとも高く81%に上ることが判明しています。
お隣の韓国では、46%に留まっているのにもかかわらずです。
このことは海外の反応でも話題になっていました。
おそらく韓国には、前政権を見てもわかるように国民の中に左翼思想がかなりあり、このことが上記のような結果を招いているのでしょう。
一方の日本は、ロシアの外交官を帰国させるなど、かなり強固な対応を行っています。
ロシアに対する経済制裁も、他の西側諸国と比べて日本はかなり強いものとなっています。
以上のように、現在の日本人はウクライナを除き世界でもっともロシアを嫌っているわけです。
数年前までの日本では、ロシア人のフィギュアスケート選手に人気が集まるなど、日本人がロシア人に対しそれなりの理解を示していたように感じましたが、そういったものが一気に崩れ去ったように感じます。
普通に考えて、ロシア・ウクライナと陸続きのヨーロッパ各国のほうがロシアに対し驚異を感じるはずですが、冒頭の調査で『ロシアが悪い』と答えた割合は、イギリスが74%、ドイツが67%、フランスが64%と、日本よりもかなり低くなっているのです。
その理由として第一に考えられることは、日本とロシアの間に北方領土問題という領土に関する問題を抱えていることです。
北方領土の面積は千葉県にも匹敵し、このような広大な領土を日本はロシアに不当に奪われているわけですから、国民の感情が一気に反ロシアに流れる土壌がそもそもあったと考えられます。
それ以上に可能性がありそうなことは、日本人のウクライナに対する知識の無さです。
戦争は片方が100%悪いというケースはほとんどなく、今回もロシアが100%完全に悪いと言い切れない部分があります。
ウクライナの東部には、プーチン大統領がナチスと批判するアゾフ連隊がおり、親露派と長い期間に渡り戦闘を行っていました。
そんなアゾフ連隊には国際法的に問題になり得る行為の疑いがあり、アメリカ政府なども懸念を抱いています。
ウクライナ政府はこのアゾフ連隊を支援しており、ロシアとウクライナの戦争についてウクライナ側に問題が一切ないわけではありません。
ウクライナに近いヨーロッパでは、こういったウクライナ側の問題についてもそれなりに報道されているものと思われます。
日本では戦争が始まって100日以上が経過した現在でも、アゾフ連隊やウクライナの内情を詳しく知らない人がほとんどで、短絡的にロシア=悪と考える人が多いように感じます。
もちろん、現在行われているロシア・ウクライナ戦争の大半の問題はロシア側にあるでしょうが、日本人はもう少し広い目をもってロシアとウクライナの問題を見据える必要があるのかもしれません。
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