新潟を拠点とするAKB48グループ『NGT48』のメンバー・山口真帆さんが男性に襲撃された事件が発覚して以降、NGT48及びAKB48グループの運営陣の対応の不味さもあり大きな騒動となっていましたが、最終的に被害者側であるはず山口真帆さんとその仲間のメンバーが、運営陣と対立しNGT48を揃って去るという最悪の結果で幕を閉じました。
このことについては、ファンも一般層も地元民もマスコミも有識者も一様に怒りの声をあげています。
学校で言ったら、イジメにあっている生徒を退学処分にしてイジメている生徒には何の処分も下さないくらいあり得ない対応なので、国民が怒るのも当たり前の話です。
このような結果になったことは、AKB48グループ(主に運営陣)が腐敗してしまったとしか言いようがないわけですが、なぜAKB48グループがここまで腐敗してしまったのでしょうか?
このことについて、『AKB48グループ腐敗の温床』と題して7回8回(予定)に分けて記事を書いていきます。
今回はその1回目として、AKB48グループにおける『スキャンダルの放任主義』について考えます。
かつてのAKB48グループは恋愛スキャンダルに非常に厳しいグループで、過去にはスキャンダルがらみで解雇、謹慎、研究生降格といった処分がメンバーに下されていきました。
しかしいつの頃からか、AKB48グループは恋愛スキャンダルを放置するようになります。
今回NGT48に起こった問題も、こういったスキャンダルへの対応が緩くなったことが遠因していると思われるのですが、そもそもなぜAKB48グループはメンバーの恋愛スキャンダルを放置するようになったのでしょうか?
その経緯には、メンバーが起こした2つの恋愛スキャンダルの影響が見てとれます。
1つ目は、指原莉乃さんが研究生時代にファンと交際していたことが発覚したスキャンダルで、2012年の選抜総選挙直後(6月)に発覚しました。
その結果、指原莉乃さんはAKB48から博多を拠点とした結成間もないHKT48へ移籍を命じられます。
この事実上の処分となったHKT48移籍は問題ないのですが、実際の指原莉乃さんは福岡に引っ越すわけでもなく東京での芸能活動を続け、劇場公演に毎日のように出演し一から出直すようなこともしませんでした。
結果、指原莉乃さんは福岡で新たなファンを獲得することに成功し、翌年の選抜総選挙でなんと1位を獲得します。
更にはHKT48の全メンバーが後輩かつ年下という状況からHKT48を次第に掌握するようになり、メンバーでありながら劇場支配人という地位まで獲得するに至ります。(後に先輩の多田愛佳が移籍してくるが)
これでは処分どころかご褒美です。
スキャンダルを起こしてご褒美を貰えるのなら、スキャンダルを起こしたほうがいいと思うメンバーが出てきても何ら不思議はないでしょう。
もう1つのスキャンダルが、2013年の1月に発覚した峯岸みなみさんと人気ダンサーの恋愛スキャンダルで、峯岸みなみさんが丸坊主になったときのスキャンダルと言えば理解しやすいかと思います。
峯岸みなみさんを丸坊主にするよう命じたはAKB48の運営スタッフではないでしょうが(峯岸自らが頭を丸めた)、この問題は世間的に大きなインパクトを残し、AKB48グループ運営陣に対する批判の声が大きくなっていきました。
人権団体などは、『若い女性(当時の峯岸みなみは20歳)を丸坊主にすることは問題だ』、『そもそも恋愛して何が悪いのか』などといった実態を考慮しないような批判の声も上げていきます。
更にこの問題は海外でも大きく取り上げられ、海外展開を狙っていたAKB48グループには大きな痛手となりました。(国内でも日本文化が間違って伝わると批判される)
とにもかくにも、この峯岸みなみ坊主騒動は様々なところから批判の声が上がり、これ以降AKB48グループは徹底してスキャンダルを無視するようになっていくのです。
そしてそれに乗じるかのように、AKB48グループメンバーはスキャンダルを起こし放題となっていきます。
山口真帆さんに対する襲撃事件は、メンバーがファンと繋がり、そのことをよく思わない山口真帆さんが運営に告発するなどした結果、メンバーの一部がファンをそそのかして山口真帆さんを襲撃させたとの噂が絶えません。
この噂が事実だとすれば、スキャンダルを放任するようになったことで、メンバーがファンと繋がるといったアイドルとしてはあるまじき行動に後ろめたさを感じなくなり、結果そのことが事件の遠因になっているとも考えられます。
このように、2013年ごろを境に始まったAKB48グループの恋愛スキャンダル放任主義が、次第にAKB48グループメンバーのアイドルとしての規律を乱していき、大きな問題となって現在に表れたとのではないでしょうか?
以上、AKB48グループ腐敗の温床として『スキャンダルの放任主義』を考えてみました。
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