AKB48グループの最大のビックイベントといえば、メンバーの人気順位を決める『選抜総選挙』です。
ではいきなりですが、AKB48選抜総選挙の第1回から昨年行われた第10回までの投票総数を示します。
第1回(2009年):65,000票(想定)
第2回(2010年):377,786票
第3回(2011年):1,166,145票
第4回(2012年):1,384,122票
第5回(2013年):2,646,847票
第6回(2014年):2,689,427票
第7回(2015年):3,287,736票
第8回(2016年):3,255,400票
第9回(2017年):3,382,268票
第10回(2018年):3,836,652票
以上のように、AKB48選抜総選挙の投票数は右肩上がりで、特にここ数年は加熱した状況が見て取れます。
世間でのAKB48グループの人気が落ちているにも関わらず、投票数だけが増えている背景には、1人が何票も投票券を何枚でも買えるというシステムがあり、ファンの中で年々投票行動が加熱化している状況があるわけです。
この1人が何枚でも投票券を買えるという選抜総選挙のシステムは、AKB48グループに様々な障害を生んでいるようです。
例えば、コアなファンによる大量投票が原因で生じる総選挙順位とメンバーの一般層人気との明らかなズレなどは、世間がAKB48グループに対して冷めていく原因にもなっています。
それ以外にも、
投票活動の加熱化により生まれるファン同士の軋轢
人気順位を発表されるというプレッシャーゆえの、メンバーの精神的な疲弊
など、問題は多岐にわたっています。
昨年の選抜総選挙では、SKE48の松井珠理奈がイベント前のコンサートで問題行動を起こし、1位を獲得したにもかかわらず選抜総選挙の表題曲に参加できないという事態にまで発展しました。
このAKB48選抜総選挙は、元々遊び感覚ぐらいなイベントだったのでしょうが、今やAKB48グループの最大の収入源かつもっとも注目を浴びるイベントにまで成長しています。
というよりも、現状、AKB48グループが一般層から注目を浴びる唯一のイベントと言っても過言ではありません。
そのため、問題が生じていてもやめるにやめれない状況になっているものと思われます。
結果、メンバーもファンもこの選抜総選挙に命をかけるようになっており、中にはこの選挙のために100万円以上のお金を注ぎ込むファンもいるとのことです。
メンバーとしても、なんとしても票数がほしいという心理から、握手会などでファンとより密接な関係に陥りやすいものと思われます。
これは、本来あるべきアイドルとファンという関係性を明らかに狂わせていると言えるでしょう。
今年は山口真帆襲撃事件の影響もありAKB48選抜総選挙を中止にしたそうですが(運営側は選抜総選挙中止と事件は関係ないと主張しているが)、これを機にAKB48選抜総選挙の在り方も見直さなければならないかと思います。
以上、AKB48グループ腐敗の温床の第6弾として『AKB48選抜総選挙』について考えてみました。
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