昨日、『安倍晋三さんを死なせたのは誰だ』というかなり衝撃的なタイトルのネットニュースを目にしました。
もちろんこの問いの答えは、安倍元首相を襲撃した山上徹也容疑者ですが、今回の事件が起こった背景は考える必要があるのかもしれません。
記事の中では安倍元首相に対する警備の甘さが指摘され、警備を担当した奈良県警も不備を認めています。
しかし、これは結果論だと思います。
民主主義国家の政治家である以上、選挙の際は有権者の前に立たざるを得ず、そうしなければ支持を得られません。
現状では、警察が選挙の立候補者全員を守り切ることは不可能です。
私は、政治と金の問題から選挙の遊説もポスター貼りも禁止にするべきと思っている人間ですが、そんな人間は超少数派でしかないでしょう。
その他の意見として、証券取引法違反の罪で服役した堀江貴文元受刑者などは、安倍元首相に対し厳しい批判をしていた層の責任だと発言しています。
反省すべきはネット上に無数にいたアベカー達だよな。そいつらに犯人は洗脳されてたようなもんだ。 https://t.co/XEhRBGVfW5
— 堀江貴文(Takafumi Horie、ホリエモン) (@takapon_jp) July 8, 2022
この意見について、私はむしろ安倍元首相を過度に祭り上げた人たち(主に保守層)が、安倍元首相が国民から反感を生んだ要因を作ったように感じます。
そもそも安倍元首相に何もなければ、あのような批判はされなかったはずです。
安倍元首相の後に内閣総理大臣になった菅元首相も岸田現首相も、安倍元首相のような叩かれ方をはしていません。
そう考えると、安倍元首相自身に何らかの問題があったことは逃れようのない事実かと思います。
にもかかわらず、堀江元受刑者のように安倍元首相を批判する側が一方的に悪いなどと発言する人が一定数いることには違和感を受けます。
安倍元首相には、盲目的に支持をする人が多数存在していました。
中には安倍晋三の名前を冠した小学校を作ろうとした人まで存在しています。
ここまで来ると、それは支持ではなく信仰であり、政治ではなく宗教です。
宗教になってしまうと教祖の言うことは絶対的となり、宗教の内部から教祖の間違いを指摘することは難しくなります。
そして、その宗教に関わっていない人から見ると、それは理解しがたい世界としか映らないのです。
安倍元首相と支持者には、こういった宗教的な側面も一部あったように感じます。
安倍元首相自身も、周囲からあれだけ祭り上げられた善悪の判断が鈍ることがあったかと思いますし、事実として安倍元首相には様々な問題が生じていました。
人間、誰でもちやほやされたら調子に乗ります。
そういった部分が、安倍元首相の国民から批判を受けるような行動に繋がったのではないでしょうか?
『安倍晋三さんを死なせたのは誰だ』という問いに対し様々な意見があること自体、安倍元首相が強い支持と強い反発のどちらも受けやすい人物だったということで、そういった意味では襲撃リスクの高い人物であったことは間違いないと思います。
↓山上容疑者に関する新たな情報を受けて、修正記事を書きました。
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