北朝鮮の金正恩委員長と韓国の文在寅大統領のトップ会談が4月末に行われることが決まり、更に金正恩委員長とアメリカのドナルド・トランプ大統領とのトップ会談も5月末までにすることが決まっています。
当然、朝鮮半島の非核化は日本も関わってくる問題なので、日本政府も北朝鮮と何らかの接触が行われるものと思われます。
この北朝鮮と交渉に当たる日本、アメリカ、韓国の政権が、現在こともあろうか全て政治的な混乱に陥っているのです。
韓国は現政権での不祥事ではないので大きな政治的混乱にはなっていませんが、文在寅大統領と同じ『共に民主党』に所属し次期大統領候補とも言われていた安煕正(アンヒジョン)忠清南道知事がセクハラで告発され辞任し、韓国全体で俗に言う『Me Too』運動(セクハラへの告発運動)が大きな話題となっています。
アメリカのトランプ大統領も同じような問題である愛人問題が浮上しており、大きな局面を迎えているそうです。
更に本日3月14日(現地時間3月13日)に外交担当のティラーソン国務長官が突然の解任。
アメリカの国務長官は主に外交を担当しますが、通商などにも関わるため日本の外務大臣よりも強い権限を持ちます。
このような政府の重要人物が解任となれば、トランプ政権が混乱するのは必至でしょう。
そして、3カ国の中でもっとも混乱しているのが日本です。
現在の日本では、財務省が公文書の書き換えという民主主義の根幹を揺るがしかねない行為を行っていたことが発覚し、それに安倍晋三首相や首相夫人の昭恵氏が関わっているのではないかとの疑惑があるのです。
これにより国政は大混乱となり、大臣の辞任や首相の交代すらあり得るのではないかとの憶測すら出ています。
このような日米韓3カ国が政治的に混乱する中で、一筋縄はでいかない北朝鮮と非核化交渉を行わなければならないのは悲劇でしかありません。
この政権的な隙きを付かれ北朝鮮のペースで交渉が行われてしまったら、せっかく決まった韓朝、米朝のトップ会談が却って逆効果になる可能性すら考えられます。
北朝鮮との交渉はそもそも不安要素が大きいのに、日中韓の政権の方に問題が山積みでは良い成果が上げられるとは到底思えません。
かといって国内の問題を放置するわけにもいかないでしょうし、この状況で野党が攻勢に出てくることも民主主義政治の基本なので批判はできないでしょう。
日米韓3カ国の政治的な問題が同時に起こったのはたまたまなのでしょうが、何とも間の悪いタイミングで、世界各国に不安を感じる人が大勢いることと思われます。
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