昨日行われた参議院選挙において、与党の自由民主党が8議席伸ばし勝利を収める一方、最大野党の立憲民主党は6議席減らし敗北しました。
しかし、政党に対して投票を行う比例代表の獲得議員数をみると、この勝敗イメージは多少変わってくるかもしれません。
【2022年参議院選挙における比例代表獲得議員数の増減】
自由民主党 :19→18
日本維新の会:3→8
立憲民主党 :7→7
公明党 :7→6
共産党 :5→3
国民民主党 :4→3
れいわ新選組:0→2
参政党 :0→1
社会民主党 :1→1
NHK党 :0→1
選挙全体では勝利している与党ですが、実は自由民主党も公明党も比例代表の獲得議席数は1議席減らしているのです。
一方、今回の選挙で大きく議席を減らした立憲民主党は、比例代表での獲得議席数を維持しています。
国民民主党は1議席減、社会民主党は議席数維持ですので、これら政党の議席数の増減は少なく、どの政党も勝利でも敗北でもないような状況となっています。
比例代表で勝利したと言える政党は、3議席から8議席に増やした日本維新の会と、今回の改選分で初めて議席を獲得した、れいわ新選組、参政党、NHK党の3党です。
特にれいわ新選組は、選挙区と合わせ一気に3つの議席を獲得し、非改選分と合わせ参議院議員の議席数を5にまで伸ばしています。
一方、敗北したと言える政党は5議席から3議席に減らした共産党で、既存の支持層がれいわ新選組へ移っていることが窺い知れます。
今回の参議院選挙で自民党が勝利した理由は、選挙区、特に1人区で勝利したためです。
32ある1人区で自民党が負けた選挙区は、青森県、山形県、長野県、沖縄県の4箇所だけで、28勝4敗という圧倒的な勝利でした。
上記の表を見れば分かる通り、現在の日本は野党が乱立してまとまりがないので、自民党が漁夫の利を得やすい状況となっています。
ただ、1人区は1票の格差の問題が大きいので、後に行われるであろう裁判の結果も気になるところです。
前々回(今改選分としては前回)の参議院選挙から越県して選挙区をまとめたため1票の格差問題は多少是正されていますが、1票の格差に問題がある1人区で1つの政党がここまで圧勝してしまうと、司法が問題視する可能性もあります。
いずれにせよ、比例代表の獲得議席数を見るかぎり自民党が前々回(6年前)の参議院選挙から支持を伸ばしたようなことはなく、選挙の制度によって利益(議席)を得たと言ったほうが正確かと思います。
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