肯定と否定の意味が混在した日本語の一覧とその使用例

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ベトナム人YouTuberのクイさんが、同じ言葉なのに別の意味を持つ日本語について動画を上げていました。

外国人が史上最大にヤバイ日本語のミスをしてしまいました。これが難しすぎます… Tiếng Nhật khó hiểu như thế nào???

確かに、日本語には同じ言葉なのに肯定の意味だったり否定の意味だったりする言葉があり、外国人には混乱必至な状況となっているようなので、以下で肯定と否定の意味を持つ日本語をまとめていきたいと思います。

いいです

『いいです』の“いい”は、漢字で書けば『良い』ですので基本的に肯定的な意味になります。
しかし動画の中にあるようにコンビニでお弁当を買った際の

店員:お箸をつけましょうか?
客:いいです。

という会話では『要りません』という意味で使われることが多く、否定的な言葉となります。
しかしこの場合の『いいです』は曖昧な部分があり、確実に要らないと言っているのか判断がつかない部分も残ります。

ヤバい

動画の中では、『ヤバい』という言葉も紹介されています。
これは最近の若者言葉で、元々は否定的な言葉だったのですが、近年は肯定的な言葉としても利用されるようになりました。
同じようなケースで、『全然』という言葉も元は否定的する際に使う言葉だったのが、近年では肯定的に言葉にも使われています。

このように、日本語には肯定と否定がの意味が混在する言葉がいくつかありますので、動画で紹介されていないケースも以下で紹介していきます。

結構です

『結構です』は、肯定と否定の両方の意味をもつ日本語の代表的な例です。
以下で、いくつかの会話例を紹介します。

『結構です』の使用例1

店員:おかわりはいかがですか?
客:結構です。

これは、要りませんという否定の意味で使われています。
この場合の『結構です』は頭に“もう”をつけると分かりやすく、『もう結構です』とは『既に十分である』という否定の意味になります。

『結構です』の使用例2

店員:〇〇に満足していただけましたか?
客:結構です(でした)。

これは肯定的な意味で『満足した』という意味になります。
『結構』という言葉の意味が元々肯定的な意味があるので、そのままの意味で使われていると言えます。

『結構です』の使用例3

店員:このサイズで結構ですか?
客:結構です。

これは単純な肯定な言葉ですが、会話としてはイマイチな気がします。

『結構です』の使用例4

店員:こちらは袋に入れますか?
客:結構です。

これはたぶん否定的な言葉で使われているのだと思われます。
冒頭の『お箸をつけますか?』『いいです』と同じようなケースで若干曖昧は残ります。

大丈夫です

『大丈夫です』も肯定と否定の意味のある言葉として有名ですが、辞書によると『大丈夫』という言葉が肯定か否定に対する質問とその答えに使われるようになったのは近年だそうです。

『大丈夫です』の使用例1

若者:(重たい荷物を)持ちましょうか?
老人:大丈夫です。

この場合の『大丈夫です』は、『そこまでしてしていただかなくて大丈夫ですよ』という意味の、否定的な意味で使われています。

『大丈夫です』の使用例2

生徒:質問してもいいですか?
先生:大丈夫です。

これは単純な肯定な言葉です。

『大丈夫です』の使用例3

店員:ご一緒にポテトはどうですか?
客:大丈夫です。

この場合の『大丈夫です』は若干微妙で、大抵は『要りません』という否定的な意味で言っているのでしょうが、場合によっては肯定と思われる可能性があるので注意が必要です。

以上で挙げたような言葉は日本人でも肯定か否定か判断の難しいときがあり、言葉だけではなく相手の表情や声のトーンなどを含めて総合的に判断する必要があります。
これは外国人にとっては至難の業と思われ、慣れるまで相当の時間を要するはずです。

そして、肯定か否定か分かりづらいした言葉の最難関は、

『考えます』

だと思います。
これは日本人でも分からないケースがあり、昔のドラマなどでは、お見合いをした相手に対して

『考えさせていただきます』

と返事をして、断ったつもりが相手方が受け入れられたと間違えてストーリーが進んでいくなんてことがよくありました。(現在はお見合いが少ないのでこういった場面のドラマは減っている)
この場面での『考えさせていただきます』は、“前向きに検討するという肯定的な意味”と“今回はご遠慮させていただくという否定的な意味”の2通りの解釈ができ、どっちの意味か全く分からない状況となるのです。
一般的に『考える』言葉は前向きに検討するという意味なのですが、

『また考えさせていただきます』

という言い方は、やんわりと断る言葉としてよく使われ、相手を傷つけないような断り方となります。
そのため、肯定的に『考える』という意味で言っているのか、否定的に『考える』と言っているのか判断がとても難しくなるのです。

外国人は、日本人のことをYESかNOかハッキリしない国民だとよく言いますが、このことは言語的にも明らかなように感じます。
その理由については、以前記事にしたように

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正直、よくは分かりません。

いずれにせよ、日本語を学ぶ外国人の方々は、日本語には肯定と否定のどちらにも使われる言葉があるということを覚えておいてほうがいいかと思います。

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