『お兄ちゃん』に『お姉ちゃん』・・・年上の兄弟だけ特殊な呼び方をするのって日本人だけなの?

宗教
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日本在住歴のあるロシア人YouTuber(現在はベラルーシ在住)のナスチャ(アナスタシア)さんが、外国人にとっての日本の紛らわしい点について動画を挙げていたのですが、面白い指摘がされていたので取り上げたいと思います。
その面白い指摘とは、日本人が年上の兄弟に『お兄ちゃん』、『お姉ちゃん』などという特別な呼び方を使っているのに対し、年下の兄弟は呼び捨てにしているということでした。

先輩という言葉が海外では使われず訳せないことは知っていましたが、『お姉ちゃん』『お兄ちゃん』などといった言葉は日本で当たり前に使われすぎていて、特別なことであると気付いてすらいませんでした。
こういった年上の兄弟にのみ特殊な呼び方があることは、目上の人を大切にする儒教の考えが影響しているものと思われます。

儒教とは、紀元前6世紀の中国に生まれた宗教の一種で、開祖は孔子。
宗教というよりは“教え”や“学問”に近いもので、東アジア全体とりわけ朝鮮半島に根付いている。

儒教といえば韓国ということで、日本以上に儒教の影響が強いお隣の韓国の状況を調べてみましょう。
韓国では、兄や姉などといった年上の兄弟のことを、

【男性の場合】
兄:형(ヒョン)
姉:누나(ヌナ)

【女性の場合】
兄:오빠(オッパ)
姉:언니(オンニ)

と呼びます。
日本と同じように、韓国でも年上の兄弟にのみ特別な呼び方があるのですが、男性側、女性側で呼び方が異なるなど、より明確に年上の兄弟のことを特別扱いしている様子が伺えます。
また、この呼び方は兄弟以外にも使われ、K-POPグループのメンバー内で、年下のメンバーが年上のメンバーのことを『オンニ』などと呼んでいるシーンを見聞きした覚えがある人もいるのではないでしょうか?
一方、年下の兄弟は基本的に呼び捨てにしており、日本と同じような状況となっているようです。

では、儒教が生まれた中国はどうでしょうか?
中国では

兄:哥哥(グァグァ)
姉:姐姐(ジェジェ)
弟:弟弟(ディディ)
妹:妹妹(メイメイ)

と、年下の兄弟にも専用の呼び方があるそうです。
現代の中国は儒教の影響が強くないので、年上の兄弟だけを特別扱いする概念が薄いのかもしれません。

以上が、東アジアにおける年上の兄弟に対する呼び方となります。
ちなみに自分は子供のころから姉を呼び捨てにしていて、親が小学校の先生に姉なのになぜ呼び捨てにしているのかと問いただされていたことがありました。(;^_^A

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