現在、世界的に流行している新型コロナウイルスは、昨年12月に中国の武漢で発生したとされています。
そのため、この新型コロナウイルスのことを『武漢ウイルス』と呼ぶべきと、中国嫌いの保守層などは主張しています。
しかし、この新型コロナウイルスの発生地について疑問の声が上がっているようです。
イタリアの下水を調査したところ、昨年12月の段階で既にかなりのレベルで新型コロナウイルスの流行が起こっていたことが分かりました。
フランスでも昨年12月の肺炎患者が新型コロナウイルスに感染していたことが判明しています。
昨年9月の段階で、既にイタリアで新型コロナウイルスが発生していたとする研究もあるようです。
中国はお国柄からこういった調査があまり表に出てこないのですが、昨年9月の段階で既にヨーロッパで新型コロナウイルスが発生していた可能性があると、このウイルスの発生地が中国が起源であるとは明言できなくなります。
少なくとも、武漢ウイルスなどと呼べるような状況ではありません。
分かっている事実は、中国南部に生息していたキクガシラコウモリがSARSウイルスと類似のウイルスを持っていたということなのですが・・・
実はこのコウモリ、日本からイギリスにまで広く生息しているのです。
そのため、ヨーロッパで新型コロナウイルスが発生していても何らおかしくなく、実際に日本に生息しているキクガシラコウモリにもSARSウイルスと類似のウイルスが見つかっています。
コウモリから人へとウイルスが移行・変異した経緯は不明で、中国人の何でも食べる食文化が影響していると言われていますが、それ考え自体そもそも中国起源説を前提にしたものなので、実際のところはどこでコウモリから人へとウイルスが移ったかなんて分かりようもありません。
※ちなみに、今年の8月に東アジアに生息するキクガシラコウモリとヨーロッパに生息するキクガシラコウモリが別種であると京都大学から発表されましたが、新型コロナウイルスの流行後にこういった事実が発表されたことに何だかきな臭いを感じます。
インターネットなどを見ていると、未だに新型コロナウイルスについて中国に賠償を求めるべきなどと主張している人も見受けられますが、その考えは見当違いな可能性も多分にあるわけです。
ただ現実として、新型コロナウイルスの感染拡大防止に中国がある程度成功し、ヨーロッパやアメリカは完全に失敗しているという事実があるだけです。
以上、感染症の流行などといった危機的状況では、政治的思想を持ち込まず、あくまで科学的な事実を持って議論を進めるべきかと思います。
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