昨日行われた韓国大統領選挙の投票率は77.1%だったそうです。(速報値)
一方、昨年の10月に行われた日本の総選挙(衆議院選挙)の投票率は55.9%でした。
この日本と韓国の選挙投票率の差について、日本人は韓国人よりも政治に参加する意識が低いと韓国系の海外の反応サイトで指摘されていました。
一見すると確かにそうに思えますが、この問題には1つの落とし穴があります。
それは、韓国側が国のトップを国民が直接決める大統領選挙で、日本側が国会議員を決める選挙であるということです。
日本に大統領制度はなく、国会議員を決める選挙が最大の選挙になるためこういった比較が行われるのでしょうが、そもそも比較している選挙の性質が違いすぎます。
日本でも国のトップを直接決める選挙があれば、もっと盛り上がる(投票率が上がる)ことは確実です。
ということで、韓国の国会議員選挙の投票率も調べてみました。
2020年に行われた韓国総選挙(国会議員選挙)の投票率は66.2%で、1992年に行われた選挙投票率(71.9%)に次ぐ高い投票率だったとのことです。
この投票率は大統領選挙に比べれば低いですが、それでも日本の国会議員選挙よりは高くなっています。
しかし、これも大統領選挙があることで投票意識が高まっていると考えられるため、やはり日本と韓国における投票率の差は大統領選挙があるかないかの影響が強いと思います。
また、日本の場合は韓国のような一院制ではなく二院制なので、この点も選挙の盛り上がりに欠ける要因になっているようです。
更に言えば日本は戦後のほとんどの時代で自民党が政権を担っているという問題があり、実際に自民党が政権を奪取した2012年以降、全ての国会議員選挙で投票率の極端に低下が見られます。
2019年に行われた前回の参議院選挙では、投票率48.8%と50%を切る事態にまで陥ってしまいました。
以上のように、現在における日本人の政治参加意識(投票率)が韓国人より低いことは事実です。
ただし、国のトップを直接決める大統領選挙と国会議員を決める選挙で比較するのはナンセンスだと思いますし、大統領選挙の有無という影響まで踏まえて考えると、そこまで極端な差はないようにも思います。
ちなみに、韓国の次期大統領に選ばれた人物は尹錫悦(ユン・ソクヨル)という野党系(保守系)の候補でした。(;^_^A
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