沖縄の基地問題と日本の国土防衛にみる保守勢力の矛盾

政治
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現在、日本における国際的懸念のひとつに中国の海洋進出という問題があります。
近年、中国の公船や軍艦が尖閣諸島付近に近づく事案が頻発し、日本領海に進入するという事案も起こっています。

※この記事を書いている最中にも↓のような問題が発生しました。

外務省は6日、午前8時5分ごろに沖縄県の尖閣諸島周辺の接続水域で中国海警局の船6隻と中国漁船230隻を確認したと発表した。

引用:http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS06H1G_W6A800C1NNE000/ -日経新聞社

地図を見れば一目瞭然ですが、尖閣諸島や沖縄諸島の南部は、日本本土より中国に近い場所にあります。
そのため、これらの地域を日本本土から守ることは難しく、現実的には沖縄から防衛しなければなりません。

現在、沖縄にはかなりの数の在日米軍が駐留していますが、近年起こっているような不審船や中国機に対して領海・領空侵犯に対応しなければならないのは、日本の自衛隊や海上保安庁の人たちです。
在日米軍は、明確な戦争状態になるまで日本の手助けはしないでしょう。
日本の国土を守るには、戦争になってからの軍事的な努力より、戦争にならないようにするための軍事的な努力(スクランブル発進など)の方が大切なわけですが、戦争を回避するための軍事的行動を在日米軍が担うことはありません。
もちろん在日米軍には抑止力があるでしょうが、それが沖縄に必要なのかは大きな疑問が残ります。
戦争になるまで手を出さないのなら佐世保などの後方基地でも対応できるわけで、沖縄に多数の米軍基地は必要ないでしょう。

当然のことですが、日本の国土を守ることは日本人が主体となって行うべきですし、現実的に日本人が行っています。
そして、中国の海洋進出問題に対してしっかり対応するのならば、沖縄には海上自衛隊や航空自衛隊、更には海上保安庁の最先端の設備や兵器を結集しなければなりません。

しかし、それを阻害しているのが在日米軍なのです。

沖縄では、在日米軍が許容範囲を超えるほどの土地を利用しているため、これ以上大規模な軍事施設を増設することは現実的ではありません。
本来なら、沖縄で使われている基地は自衛隊や海上保安庁が使うべきものなのです。

ハッキリ言ってしまえば、沖縄にいる在日米軍は日本の国防上不利益な存在です。

特に防衛任務にあまり関係のない海兵隊は、完全な不利益とまで言っていい存在でしょう。
在日米軍は後方に下がり、沖縄周辺は自衛隊が主体となって防衛にあたるべきなのは明らかです。
そしてそれを行うためには、在日米軍に沖縄から撤退してもらうしかありません。(全ての部隊が撤退する必要はないが)

現在の沖縄では左翼勢力が米軍の撤退運動を激しく行っていますが、本来米軍撤退運動を行うべきは日本の国土を大切にすることが信条な右翼勢力(保守勢力)なのではないでしょうか?
しかし現状は、在日米軍撤退運動を行っている左翼勢力のことを右翼勢力は激しく糾弾しています。
沖縄からの在日米軍撤退を望まない右翼勢力など、本気で国防を考えているのか疑いたくなります。
沖縄からの在日米軍撤退は、右から見ても左から見ても実行するべきで、どうしても右左で対立したいのなら、在日米軍撤退後にやってもらいたいと思います。
現状の中国の海洋進出を考えれば、今はとにかく沖縄の防衛力を上げることが先決で、右左関係なく早期に在日米軍撤退を推進し、沖縄駐留の自衛隊及び海上保安庁の大幅な増強を図るべきかと思います。

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コメント

  1. 匿名 より:

    一国で国が守れないから同盟がある
    米軍が撤退したら中国は遠慮せずに日本を侵略するだろ
    その中国に日本一国だけで対応する覚悟があるなら米軍の撤退を主張すればよい

  2. かみかわ より:

    米軍は アメリカ利益 護る為 日本の領土 護る故なし 接待で 尖閣防衛 懇願す 卑屈な総理 願い空しき

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