外国人が日本に旅行に来て、下手な日本語を話すことが日本人に失礼になるのかが海外の反応サイトで話題となっていました。
この話題の答えは、全く失礼にはならないと言って過言ではないでしょう。
そもそも、日本では下手な日本語でも会話が成り立つと思われます。
なぜなら日本語は話す能力より聞く能力のほうが問われる言語だからです。
日本語は、母音の少なさを由来とする同音異義語、または非常に似た言葉がとてつもなく多いため、聞く側の理解力なくしては会話が成り立ちません。
同音異義語の多さを示す有名な文章に、
『記者が汽車で帰社する』
というものがありますが、同じ『キシャ』という言葉なのに意味がそれぞれ違うことがわかると思います。
日本語には名詞以外にも大量に同音異義語があるので、複雑さが更に増します。
例えば、
する→行う
擦る→こする
刷る→印刷を行う
スル→歩いている人などから金品を気付かれないように盗む
などのように、動詞にも同音異義語が山のようにあるので、
『今日、どうする?』
みたいな簡単な日常会話でも、読み取り方はいくようにもなってしまいます。
そのため、日本語での会話は状況や前後の言葉・文脈などを読み解かなければ理解ができません。
当然どの言語にもそういった部分はありますが、日本語の場合はこの度合いが異常に強いのです。
結果、日本人(正確には日本語を話す人)は、自然と相手の言いたいことを理解する能力が高くなっていると思われます。
こういった影響から、日本では単語さえ分かればかなり会話が成り立つと思うので、外国人が覚えたての日本語をどんどん使っても、全く問題がないと言えるでしょう。
少なくとも、料理屋などで『ゆで卵』を片言の日本語で頼んだとしても、なんで孫を茹でなければならないのかと怒る人はいないと思われます。(;^_^A
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