現在、日本では新型コロナウイルスが再流行しているのですが、この新型コロナウイルスの感染拡大を防止するために日本に誕生した秘密組織があります。
それが、他人に自粛を促す『自粛警察』です。
この自粛警察の仕事は、新型コロナウイルスが流行しているにもかかわらず自粛をしていない人を見つけ出し過度に自粛を迫ることで、当然、一銭の収入にもなりません。
この自粛警察には、日本で活動する一部の外国人YouTuberも悩まされているそうで、中には自粛警察からの批判に強く抗議し怒りを表している人もいます。
しかしこの自粛警察は、外国人が感じる日本人の良い部分の裏返しと言える存在です。
例えば、
電車が時間通りに来る
街にゴミが落ちていない
順番にちゃんと並んで割り込まない
など、日本人がルールをよく守ることを日本の良い例として挙げる外国人は多くいます。
しかし日本人がこういった法律で定められているわけでもないようなことを律儀に守る背景には、守らなかった場合の社会の厳しい目があるわけです。
電車が遅れたら利用者から文句を言われ、街にゴミを捨てたり順番を割り込んだら周囲から白い目で見られます。
そういった批判をされたくないので、日本人は必要以上にルールを守っている部分が大いにあるのです。
また、それは全体主義的な同調圧力にも繋がり、これが自粛警察が生まれる背景にもなっています。
現在、日本人がマスクをする理由は、感染症予防よりも“みんながしているから”という理由が1番であるとの研究結果も出されており、みんながしていることをしないと注意されるという一種の脅迫概念のようなものが日本人にはあるのでしょう。
マスク警察にとってはマスクをしない人と行列に割り込む人は同一であり、みんなが守っていることは守れというのが主張なのです。
このように自粛警察やマスク警察は、法律や国が定めたものではない日本人の全体主義的な発想のもと誕生する社会的ルールと、それを守らない人に対する必要以上に厳しい目という、外国人には極めて分かりづらい日本人の特性から生まれるもので、それは正に外国人が日本人の良い部分と思う点の裏返しです。
以上のことを考慮すると、電車が時間通り来るなどといった日本人の律儀な部分を日本の良いところとして紹介している外国人が、自粛警察に対して怒っている現象は、ある意味で相容れない考えとも言えます。
日本人の律儀な部分が本当に日本の良いところと思うのなら、自粛警察を含めて良いところと思わなければならないですし、自粛警察を日本の悪いところと思うのなら、日本人の律儀な部分を悪いところと捉えなければ辻褄が合いません。
物事には必ず裏と表は存在し、表だけ好き裏だけ嫌いという主張は本来あり得ないのです。
もし、日本で活動するが外国人YouTuberが、本当に日本が好き、あるいは興味があるというのなら、もう少し深い部分まで日本を知る必要があるのかと思います。
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