日本時間の今日、大谷翔平選手がメジャーリーグのアメリカン・リーグにてMVPに選ばれました。
これに先立って受賞した選手会選出のMVPについて大谷選手は、賞金を慈善団体に寄付することを発表しています。(そういう習わしらしい)
更に今年のオールスター時に出場したホームラン競争でも、大谷選手は賞金を球場スタッフに寄付していました。
ということで、今回は大谷選手とお金についての話したいと思います。
大谷選手の所属するロサンゼルス・エンゼルスは決して強いチームではなく、大谷選手の活躍も虚しく今年は地区4位(5チーム中)に沈み、早々とワールドシリーズ争いから脱落しました。
そのため、もし大谷選手が別のチームに所属していたら今年の成績はもっと驚異的なものになっていたと考える人も多いようです。
そんなロサンゼルス・エンゼルスに大谷選手が入団した理由は、二刀流という特殊な起用法を容認してくれたことが大きく、お金(年俸)以外の部分でチームを決めたと言えます。
以上のことから、大谷選手のことを『お金に興味がない』あるいは『野球以外のことに興味がない』と思っている人が多いのではないでしょうか?
もし大谷選手が本当にお金に興味がないであれば、自身の年俸を最低年俸にして浮いたお金でチームの強化することを提言し、チームの勝率、強いては自身の成績も向上させることが可能かもしれません。
ついでに球場の内外で大谷選手をサポートする通訳の水原一平さんにも、同様の年俸を与えるよう提言してもいいでしょうw
これは当然現実的な話ではないですが、大谷選手ならそんなことすら言いそうという幻想を日本人が抱いている節を感じるのです。
アメリカを含むほとんどの国においてお金は成功の象徴であり、年俸の高さこそがスポーツ選手の価値を図る最高の指標だと思っているはずです。
しかし日本人はお金を稼ぐこと以外に美徳を感じる国民性があり、大谷選手に対してもお金にまつわる様々な幻想や理想を追い求めているように思います。
実際に大谷選手は億単位の大金を手にしても遊ぶこともせず、通訳が運転する大衆車で移動するなどお金(お金を使うこと)に固執していない様子が伺えます。
大谷選手が野球以外によそ見をせず、ひたすら自身が理想する野球選手(二刀流)を追い求める姿勢は、日本独自の精神とも言われる『道』に通じ、大谷選手を『野球道』の求道者と考えている日本人は実際に多いのではないでしょうか?
現実的にどこまで大谷選手が野球道の求道者であるかはわかりませんが、大谷選手の野球に向き合う姿勢は、アメリカ人の価値観を多少なりとも壊し得る存在となる予感を感じます。
もちろん、大谷選手に対するこういった幻想は行き過ぎたものであり、実際には昨年の年俸交渉ではかなり揉めていました。
いずれにせよ大谷選手には、年俸額ではない図れないような大きな存在として、メジャーリーグのみならず野球界に燦然と輝くような名を後世に残してほしいと思います。
- 森保ジャパンから感じた危機感と鈴木彩艶選手の起用問題
- ラグビーという頭脳スポーツ
- 高畑勲と富野由悠季がアニメに込めた反戦の思い
- トミー・ジョン手術はドーピングなのではないか?
- 大相撲界に改革は必要なのか?
- 岡田斗司夫が行うアニメ考察のレベルについて
- なぜジブリはディズニーになれなかったのか?
- 48チーム出場となったサッカーW杯のグループリーグ・決勝トーナメント仕組み改善案
- 井上尚弥・大谷翔平・藤井聡太で1番すごいのは誰か?
- なぜ日本は野球が強いのか?
- 女子サッカーはなぜ面白くないのか?
- M-1GP2022におけるウエストランドのネタを徹底分析してみた!
- お笑いコンテスト(M-1グランプリなど)の審査方法改善案
- 最終章に入った『ONE PIECE』に感じる不安
- 2026年W杯のグループステージ3チーム制に対する懸念
- ベスト16で負けた日本代表への感謝一色に覚える違和感
- カタールW杯コスタリカ戦にみるチームスポーツの難しさ
- AKB48にとって恋愛禁止はルールではなく〇〇である!!
- 将棋棋士の社会性について(佐藤天彦九段ノーマスク問題の解説)
- AbemaTVと将棋界に対する苦言
コメント