ロシアと中国はベールに包まれた恐ろしい国家に逆戻りしてしまうのか?

政治
この記事は約3分で読めます。
<スポンサーリンク>

新型コロナウイルスの流行第二波と重なって書く機会を失っていましたが、ここ最近、国際的にとても気になるニュースが2つありました。
それはロシアと中国に関することです。

まずロシアの気になるニュースは、7月1日に憲法改正の是非を問う国民選挙を行い、賛成が78%となったことで実質的にプーチン大統領の独裁体制が敷かれることとなりました。
プーチン大統領は、(以前の)憲法上の制約から1度首相に退いて再び大統領に復帰し、既に20年もの間ロシアの政治を掌握しています。
そして今回の憲法改正では大統領は通算2期までとの規制ができたのですが、現職の大統領はこの期間に含まれないという意味不明な特例が採用され、プーチン大統領は2036年までロシアの大統領を続けることが可能となりました。

続いて中国は、6月30日に『香港国家安全維持法』という法律を施行し、実質的に香港を完全に支配下に入れ、数年間も続いた民主化デモ活動を強引に抑え込みました。
香港は中国と政治的・経済的な分離があり、民主主義国家が安心して経済活動ができた場所だったのですが、今回の件でその安心感は失られることとなります。
そもそも、香港は返還後50年間現在の体制を維持するという約束あったわけですが、今回施行された『香港国家安全維持法』によりその約束は反故にされたわけです。

ロシアは、1991年末に社会主義国であったソ連が崩壊したことにより誕生した民主主義国家で、中国は1978年以降徐々に市場開放して2001年にWTOに加入するなど経済的には資本主義国家となっています。
日本を含む世界の大多数の国が属する民主主義・資本主義陣営の国家は、米ソ冷戦時代、ベールに包まれて恐怖を感じる国であったソ連(ロシア)と中国の政治体制・経済体制の大きな変容に期待しました。
その期待に対して両国とも一定程度応えてきたのですが、ここにきて上記した通り期待を大きく裏切る行為を始めているわけです。
ロシアは民主主義国家となったはずですが、近年(主にプーチン大統領就任後)行われている選挙が正しく行われていると考える人は少なく、かりそめの民主主義に過ぎないという意見が大多数を占めています。
中国も市民の自由や人権を完全に無視するかのような手法で香港を掌握し、国際社会からの信頼を大きく失う結果となりました。

結局、ロシアと中国は、社会主義・共産主義時代のよく実態の分からない恐ろしい国に逆戻りしてしまうのでしょうか?
そんなことをして、自国民に何の得があるというのでしょうか?

米ソ冷戦が終了し、平和で明るい未来がやってくる予見して30年、結局世界は再び長く深い混迷の時代に突入しようとしています。
第二次世界大戦が終結して75年で人類は何を学んだのか?
これから先の人類は、この問題について大きく問われることとなるでしょう。

<スポンサーリンク>
ブログランキング

↑ ↑ ↑
更新励みになりますので、毎日の応援よろしくお願いします。

コメント

Translate »