吉村知事が推奨した『ポピドンヨードうがい』による障害

政治
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大阪府の吉村洋文知事がポピドンヨードによるうがいに、新型コロナウイルスを減少させる効果があると発表しました。
正確には、陽性患者のPCR検査にて陰性なるのを早める効果があるとのことです。

↓大阪府が発表した調査結果の資料
http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/39143/00000000/hurippu.pdf

わざわざ会見を開いて発表したこの理論ですが、上記のPDFはたった1030文字程度の説明しかあらず、各方面から信ぴょう性に疑問が出ています。

対象者が41人だけ
効果確認の期間が4日だけ

とツッコミどころが満載な調査で、大阪だからわざとツッコミどころ入れたとすら思いたくなるようなレベルなのですが、これはまだまだ小ボケの段階です。
今回の調査でもっとも問題なのは、

ポピドンヨードを使ったうがいをした人
ポピドンヨードを使ったうがいをしなかった人

の2グループでしか調査をしていないという点です。
これではポピドンヨードに効果があったのか、うがいに効果があったのかさっぱり分かりません。

感染症予防としては有名な話ですが、ヨード系の薬品を使ったうがいより、水だけのうがいのほうが効果があるという研究結果が出されています。
ヨードに強力な殺菌力があることは事実ですが、その強すぎる殺菌力が良い細菌なども根こそぎ殺してしまうため、様々な弊害が起こり高い感染症予防効果が望めないそうです。
そのため、最近ではヨード系薬品によるうがいは推奨されていません。

そもそも今回の調査方法は新型コロナウイルス陽性者に対する唾液でのPCR検査でしたので、殺菌力の強い薬を使ってうがいをしたら唾液の中のウイルス量は当然下がり、陰性結果が出ることを早めることも当然なことでしょう。
しかし新型コロナウイルスの最大の懸念である肺炎に対して、ポピドンヨードによるうがいの効果があるわけではなく、あくまで唾液の中のウイルスが減るという結果が分かったにすぎないのです。
現在、PCR検査は手軽さから唾液による検査を推進しているそうですが、今回の件でポピドンヨード使ってうがいをする人が増えたら、PCR検査の精度が下がる可能性もあり感染を広げる結果に繋がりかねません。
ヨードの強力な殺菌力により唾液中のウイルスが減っていても、それ以外の部分ではウイルスが繁殖している可能性があるためです。

以上のように、今回の発表は科学的に考えれば、放射能汚染時に広がった『放射能にヨード卵が効く』という噂レベルの話だと指摘せざるを得ません。

しかし、この問題について吉村知事に全ての責任があるかと問われれば、それはまた違う話かと思います。
彼は政治家であり弁護士です。
弁護士になるために政治家になるためにと日夜勉強をしてきた人に、科学的な知識まで持ち合わせろというのは酷な話と言えます。
弁護士から政治家に転身したような人は、おそらく物事を科学的に捉えるということ自体が乏しくなりやすいのでしょう。
ですので、科学的な知識がある周りの人がこういった暴走を止めないとダメで、今回はそれができなかったということです。
また吉村知事自体は、自分の知らないことについて他人から意見を聞くということが乏しい人なのかもしれませんが、その事実は分かりようもありません。

いずれにせよ、人々が強い不安を感じているときに、パニックを助長するようなことを行ったことについて、吉村知事は政治家とし失格だと思います。

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