日本の市販薬をよく買う中国人から見える中国経済発展の歪さ

経済問題
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中国系の海外の反応サイトで、中国人が日本に来た際に日本の市販薬をよく買っていることが話題になっていました。
中国人観光客と言えば、かつては日本の炊飯器を買っていくことで有名でしたが、現在は中国の家電メーカーも良い商品を作るようになり、売り上げ的には既に日本の家電メーカー以上の存在になっています。
そんな経済発展を果たした中国の人たちが、日本の市販薬を買い漁るというのは少し不思議な気もしますので、今回はこの問題を少し考えていきたいと思います。

まず、世界の製薬会社の売り上げランキングをご覧ください。(2018年データ)

1位:ロシュ(スイス)
2位:ファイザー(アメリカ)
3位:ノバルティス(スイス)
4位:メルク(アメリカ)
5位:グラクソ・スミス・クライン(イギリス)
6位:ジョンソン&ジョンソン(アメリカ)
7位:サノフィ(フランス)
8位:アッヴィ(アメリカ)
9位:イーライリリー(アメリカ)
10位:アムジェン(アメリカ)
11位:ブリストル・マイヤーズスクイブ(アメリカ)
12位:ギリアド・サイエンシズ(アメリカ)
13位:アストラゼネカ(イギリス)
14位:ベーリンガーインゲルハイム(ドイツ)
15位:バイエル(ドイツ)
16位:武田製薬(日本)
17位:テバ(イスラエル)
18位:ノボノルディスク(デンマーク)
19位:アラガン(アイルランド)
20位:セルジーン(アメリカ)
21位:バイオジェン(アメリカ)
22位:アステラス製薬(日本)
23位:大塚ホールディングス(日本)
24位:マイラン(アメリカ)

以上の24社が売上げ高が100億ドルを超える製薬会社で、日本からは3社がランクインしています。
特に今年の1月にイギリスのシャイアーを買収した武田製薬は、来年以降は10位圏内入りする可能性もあります。

一方、製造業やIT企業を中心に世界有数な企業が誕生している中国は、製薬業の世界では存在感を示せていません。
製薬事業の発展は絶え間ない研究のたまものであり、近年急激に経済発展した中国は、まだまだ発展途上の段階にいるようです。
以上のことから、中国人が日本の薬を買うことは理解ができます。
とは言え、中国人観光客が買っているのはドラッグストアなどで売っている市販薬であり、最先端の医療技術が詰め込まれたようなものでもありません。
実際に中国人観光客が日本でどんな市販薬を買うかというと、

・絆創膏
・咳止めドロップ&シロップ
・目薬
・冷却ジェルシート

など、病気というほどでもない症状の際に使う、薬の一歩手前のような商品をよく買うそうです。
確かに、こういったものは中国のものより日本の製品のほうが品質が良い感じがします。
また、上記のものは字が読めなくても容量用法などほとんど気にせずに使えるので、中国人も気軽に買うことができるそうです。(咳止めドロップには容量用法の決まりがあるが、飲み薬ほど厳しい決まりまない)
これぐらいの製品なら中国国内でいくらでも作れそうな気がするのですが、ひょっとしたらここに現在における中国経済発展の歪さが見え隠れしているのかもしれません。

中国がここまで経済発展した原動力は、利益の出やすい工業製品の製造によるもので、特に、既に完成された商品を模倣をすることで大きく発展してきました。
こういったことは経済発展をする上でどの国にも大なり小なりあることですが、中国は研究開発費をあまり使わずに技術を他国から奪うことがクセになっているような感覚が見て取れます。
アメリカと中国が揉めている原因の1つにも技術盗用の問題があり、中国にはこういうダメな部分が随分残っている気がするのです。
研究開発費が物を言う製薬業の分野で中国が成果を残せていないことから考えても、このことは確実でしょう。

何はともあれ、薬なんて使わずに健康でいられるのが一番かと思います。(^_^;)

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