ロシアの脅威がなくなる過程としては、前回書いた民衆の蜂起よりも武力を持っている実行組織によるクーデター(軍事クーデター)のほうが可能性は高いかもしれません。
現在のロシアではプーチン政権によってデモの活動が徹底的に潰されていますし、プロパガンダの影響で西側諸国が思っているほどロシア人がプーチン政権に不満を持っていない様子も伺えます。
ただ、現在起こっているウクライナでの戦争によりロシア人兵士の死者も多数出ているようなので、ロシア国内で軍人による反発の声が高まる可能性もあるかと思います。
ロシアによるウクライナ侵攻について1つ気になることは、ロシアにウクライナ系住民が300万人近くもいることです。
そんな近しい関係の国に戦争を仕掛ければ、何が起こるか想像してみてください。
ウクライナの戦争に参加しているロシア人兵士は、親戚や友達あるいは親戚の親戚や友達の友達のような関係性であるウクライナ人を戦地で攻撃対象にしなければならないのです。
これは兵士にとっては相当のストレスであり、プーチン体制に対する反発心が生まれやすい状況と言えます。
また、ロシアの警察組織もプーチンに対して反発心を持つ可能性があるかもしれません。
現在、ロシアでは反戦を訴えた小学生を逮捕したり、白い紙を持っているだけで抗議の意思とみなされ連行するなどといった極端なデモの取り締まりが行われています。
さすがにこういった激しい取締について違和感がある現場の警察官も多いと思われ、警察内部にも反プーチンの火種はあるものと想定されます。
いずれにせよ、ロシア国内で武力を有する反体制派が形成されていけば、プーチン政権が打倒される可能性は高まっていくわけです。
ロシア人の国民性やロシアの軍や警察幹部の考え方などといった日本人では理解し難い点が多いため、ロシアで軍事クーデターが起こる可能性がどれくらいあるのかはわからないですが、民衆の蜂起によりは政権転覆の可能性が高い気がしますし、現実的には民衆の奮起と軍部クーデターは一体化して起こるのかもしれません。
『敵はクレムリンにあり』とはなかなかならないかもしれませんが、ロシア軍にはウクライナでの戦争よりもプーチン体制の打倒を選んでほしいと思います。
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