日本人はいい加減、北海道の大きさを理解するべき!

社会
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もし東京で地震があって神奈川県の人が静岡県の人のことを心配したら、それは『頭がおかしい人』と思われるでしょう。
なにせ地震が発生した場所に近い人が遠い人を心配するのですから、完全におかしい話です。
しかし、今回の北海道の地震で秋田県や岩手県の北部の人が、北海道の稚内市や根室市に住む親戚を心配するようなことあり得そうな話です。
ただ実際に今回の地震の震源地に近いのは、秋田県や岩手県の北部のほうなのです。

このようなおかしな現象は、テレビなどでも見受けられ、

『北海道は地震が多いのですか』
『北海道民の地震意識は高いのですか』

などという、とんちんかんな質問を専門家にしている人もいました。
しかも、それなりの学歴を有するアナウンサーがこんな質問をしていてのです。

これらの問題は、北海道以外に住む日本人が北海道の大きさを理解していないことが原因です。
例えば、函館市と根室市はどちらも北海道では有名な市ですが、この2つの市は直線距離430km以上も離れています。(市役所基準で計測)
これは、

・東京都から神戸市
・大阪市から北九州市
・鹿児島市から韓国の釜山

と同じぐらいの距離で、いくつもの都道府県をまたぐほどの距離になります。
しかも、函館市から根室市に陸路で行こうとすると地形が曲がりくねっているため、電車なら南千歳駅と釧路駅を経由し714.6km※もの距離があり、これは東京駅から岡山駅に相当する距離です。(※函館駅から根室駅で計測)

つまり、『北海道は地震が多いのですか?』という質問は、場合によって東京に住む人に岡山県の地震の多さを尋ねているようなものなのです。
これは相当ズレた感覚であると指摘せざるを得ません。
しかも上記した路線では、乗り換えがうまくいっても、たどり着くまで10時間ほどの時間がかかります。
これは東京駅から札幌駅や鹿児島駅に行くよりも時間がかかり、そのため乗換案内のサイトでは、函館空港から羽田を経由して根室空港に行ったほうが早く着くとの結果が出てくる始末です。

早い話が、北海道は地域ごとに全く別の場所と考えるべきなのです。
このような誤解が生まれる全ての原因は、北海道が他の都道府県の比べて大きすぎるからであることは言うまでもありません。
北海道の面積83,424k㎡は、最小の都道府県である香川県1,877k㎡の44倍以上もあり、九州と四国を合わせた面積よりも広くなっているのです。
そのため、1つの都道府県として他の都府県と同列に扱うにはそもそも無理があります。
そして、この都道府県の歪さは当然様々な問題を生みます。
このような都道府県の歪さは面積だけではなく人口などにも表れ、東京都は鳥取県の22倍の人口となっています。
私は過去に都道府県の廃止についての記事も書いていますが、やはり現行の都道府県には相当の無理があると指摘せざるを得ません。

以上、北海道以外の地に住む日本人は、いい加減、北海道の大きさを理解するべきだと思います。

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コメント

  1. 匿名 より:

    これ、ひょっとしてモーニングショーの羽鳥慎一氏のことでしょうか?
    私もあの番組を見て同じこと思いました。

  2. 匿名 より:

    北海道民です!
    非道民の人と会話していると、この問題は本当に困るんですよね。
    指摘してくれてありがとうございました。

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