昨日終了したサッカーワールドカップ・カタール大会に関して、アメリカの保守的なニュースサイトの上級編集者が、日本、韓国、中国のチームに多様性がないことをワシントンポストが言及していないと疑問を呈していました。
ここでいう多様性は人種の多様性と思われ、確かに今大会で準優勝だったフランスは白人選手と黒人選手が半々ぐらいで多様性があったかと思います。
他のチームで見ても、アメリカはもちろんブラジルやオランダなども幅広い人種構成だったと思います。
しかしサブサハラアフリカ(サハラ砂漠以南のアフリカ国家)のチームには多様性は感じませんでしたし、そもそもの話として多様性とは何なのでしょうか?
辞書で調べてみると、以下のように書かれていました。
いろいろな種類や傾向のものがあること。変化に富むこと。
いろいろな種類や傾向があるということは多数の人種がいることと単純に考えがちですが、多様な人種がいる国ばかりの状況は却って多様性がないと言えるかもしれません。
つまり、単一的な人種構造の国家があるということも1つの多様性であるということです。
欧米の国々は、自分たちがかつて黒人を奴隷にするなどの人種差別をしていたという反省と少子化対策によって他人種の移民を受け入れているにすぎませんし、南米に至っては西洋人が侵略した結果により人種の多様性が生じたと考えられます。
こんな理由のよる多様性は、決して誇れるものではないでしょう。
多様性という言葉の意味に日本と英語で違いがあるのかもしれませんが、海外の反応サイトや元になったツイートでも相当ツッコみを入れられていたようなので、やはり人種の多様性について凝り固まった考えをする層が西洋には一定数いる模様です。
日本が移民を含め人種の多様性をどう考えるかは難しい問題として存在し続けますが、少なくとも過去の歴史を考えれば、西洋人にこの問題を指摘される筋合いはないと思います。
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コメント
一部の欧米の方は多様性とはそのようなものだと学校や親から教育を受けてきたのでしょう。ただ日本でもイスラム教の土葬で論争があるようで、皇室でさえ火葬に移りつつある中で日本も多様性の意味が問われているのは間違いないです。何故か日本のリベラルの多様性主張は欧米のものに固定されているようですが。