海外の反応サイトで、日本のばんえい競馬のことが話題になっていました。
ばんえい競馬とは“世界で1番遅い競馬”とも言われ、速さを競うというより力強さを競う日本特有の競馬のことです。
スピードを競う通常の競馬は、サラブレッド※という品種の馬が騎手を乗せて走りますが、一方ばんえい競馬で活躍する馬は、農耕馬であるシャイアー、ペルシュロン、ベルジャンなどの大型品種の馬を基に作られています。
こんな大柄な馬が、砂地で最大1トンもの重いソリを引き、更には障害となる坂を超えてレースをするのがばんえい競馬です。
状況が状況だけに、馬はレース中に何度も止まってしまい、順位が激しく入れ替わるところがばんえい競馬の醍醐味と言えます。
こんな特殊な競馬が、日本(北海道帯広)では公営競技として現在までも行われています。
※一般的な競馬では、ごく僅かアラブやクォーターフォースという品種の馬(もしくはそれらとサラブレッドの混血)も存在している。
このばんえい競馬に対し、一部の外国人は馬に対する虐待ではないかと主張をしているようです。
確かに、颯爽とターフを駆け巡る競走馬に比べ、歩くのもやっとの重いソリを引かされるばんえい競馬の馬たちは、とても苦しそうに見えます。
しかし、一般的な競馬の馬より、ばんえい競馬の馬のほうが骨折などのトラブルは少ないと思います。
正確な統計を取っているわけではありませんが、通常の競馬では、サイレンススズカやホクトベガといった超一流な有名馬がレース中に亡くなっていますし、騎手の落馬事故も絶えません。
それに比べると、ばんえい競馬ではレース中に馬が骨折し安楽死処分になったような話は聞きませんし、騎手の落馬もまず100%起こりません。
それでもどうしてもばんえい競馬を動物虐待と批判したいのなら、それは競馬界全体を批判すべきでしょう。
私は上記した競走馬の死を目の当たりにして競馬を見るのをやめてしまった口で、競馬に対して決して良い感情を持っている人間ではありませんが、そんな自分から見てばんえい競馬は、通常の競馬より遥かに馬に対する負担(怪我のリスク)がないように感じます。
何はともあれ、馬体重1トンを超えるようなばんえい競馬の馬たちに迫力があるのは間違いなく、北海道へ観光する機会があるのなら、世界でも稀なばんえい競馬の見学を候補に入れてみてもいいかと思います。
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