日本と韓国の地震に対する感覚の違い

自然環境・災害
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昨日、日本(東北地方)で大きな地震がありました。
このことは海外の反応サイトでも話題になっており、そのほとんどが日本のことを心配する声となっています。
ただ、韓国系の海外の反応サイトでは放射能問題などに絡めたネガティブな意見も述べる人も見受けられました。
ということで、ここで1度、日本と韓国の地震に対する感覚の違いについてまとめてみたいと思います。

韓国では2016年9月12日にマグニチュード5.4の地震(慶州地震)が起き、観測史上最大を記録します。
その後2017年11月15日にもマグニチュード5.4の地震(浦項地震)が起き、被害はこちらのほうが大きかったそうです。
一方、日本で昨日起こった地震はマグニチュード7.3でした。
震源の深さなども関係するので一概に被害の大きさは図れませんが、地震の規模(マグニチュード)だけで言えば昨日起こった日本の地震は慶州地震の700倍です。
マグニチュード5.4とマグニチュード7.3なら1.35倍程度じゃないの?と思う人も多いかもしれませんが、マグニチュードは0.1上がると約1.41倍のエネルギーになるので、マグニチュード1.9の差は700倍にもなってしまうのです。
そして、東日本大震災を引き起こした地震(東北地方太平洋沖地震)は昨日の地震の更に350倍ものエネルギーを有しており(マグニチュード9.0)、慶州地震と比べれば25万倍以上の規模となる巨大地震でした。
韓国をはじめとした地震があまりない国の人は、こういった地震の規模についての感覚があまりないまま適当な発言しているケースがあるように感じます。

では、仮に韓国の首都であるソウル中心部でマグニチュード9.0の地震が起きたらどうなるでしょうか?(震源の深さは東北地方太平洋沖地震と同じ24kmと想定)
ソウル近郊(ソウル特別市、仁川広域市、京畿道)は世界でも有名な人口密集地帯で(人口2500万人以上)、多くの人が高層マンションに住んでいることでも知られています。
地震がほとんど起きない韓国では建物の耐震設計はされておらず、マグニチュード9.0という巨大地震が起きればほぼ全ての建物が崩壊すると思われます。
結果、死者数は数百万人に及ぶでしょう。
ここまで被害が大きくなってしまうと救助活動や避難もままならず、地震の直接被害でない死者数もどんどん増えてしまい死者数が1000万人を超える可能性すらあります。

東北地方太平洋沖地震の震源地は、東北地方最大の都市である仙台市から170kmも離れた海上だったので建物が軒並み倒壊するという事態は起きませんでしたが、マグニチュード9.0の地震が都市中心部で起きればとてつもない被害を及ぼすはずです。(海上が震源地だったので代わりに津波の被害は甚大なってしまったが)
正直言って、東日本大震災は日本で起こったからあの程度の被害で済んでるのであって、人類史の中でも極めて大きな自然災害なのです。

東日本大震災に関して韓国ではネガティブな意見を言う人がとても多いのですが、あのとき起きた地震の規模についてはもう少し理解してほしいと思います。

昨日起きた地震のマグニチュードは7.3から7.4に変更されたようです。
気象庁マグニチュードとモーメントマグニチュードを混同している部分があったので、全てのマグニチュードをモーメントマグニチュードに統一し記事内容を一部修正しました。
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