新型コロナウイルスに関する現状のまとめ

経済
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新型コロナウイルスの感染拡大が、ここに来て暖かい地域でも確認されるようになってきました。
感染拡大の指標としてもっとも正確だと思われる死者数で見ると、フィリピンで12人、インドネシアとオーストラリアでは5人となっています。
(オーストラリアを除き)医療レベルや衛生環境を考量すれば、これでもまだ他の地域に比べれば感染拡大はしていないようですが、少なくとも夏になれば勝手に新型コロナウイルスの流行が収束するという見込みはない模様です。
とは言え、タイで1人、マレーシアで0人の死者数なので、新型コロナウイルスの流行阻止に暑さが有効であることも間違いなく、夏になれば感染力はそれなりに低下することでしょう。

また、このウイルスで気になることは、1度完治した人が再び感染するというケースをよく聞くことです。
これは検査システムの不備で治っていなかっただけなのか、再び感染したのか分かっておらず不安が募る状況となっています。
いずれにせよ、新型コロナウイルスが厄介なウイルスであることは間違いありません。

ヨーロッパの状況に関しては、1か月前の中国よりもひどい状態に見えます。
特にひどいイタリアで、イタリアが武漢、その他の地域が中国全体に見立てると、騒ぎだしたころの中国に状況が似ているようです。
死者数は現時点で、イタリアが1809人、スペインが292人、フランスが127人、イギリスが35人、オランダが20人、スイスが14人、ドイツが11人と、南ヨーロッパを中心に大きな広がりをみせています。
これらの国は総じて医療レベルが高く、また日本や韓国ほど中国人の往来がないにもかかわらずこれだけ感染が広がってしまったという事実は、新型コロナウイルスの感染力の高さを物語っています。

更に、新型コロナウイルスによる経済の影響も大きくなっているようです。
ここ数週間で世界各国の株価が20%程度下落しており、一部ではリーマンショック級の経済危機と言われています。
特に日本は消費税を増税をして個人消費が冷え込んでいるところだったので、経済への影響がより懸念されています。
日本にはオリンピック開催に関する問題もあるため、最悪のケース(オリンピック中止)では経済的な影響が他の国より大きく現れるかもしれません。

個人的な予想では、北半球では5月ぐらいまで感染が拡大していきのではないかと思います。
逆に南半球では5月以降に新型コロナウイルスが大流行する可能性があります。
人口密度と緯度の関係でアフリカではそこまで感染拡大しないかもしれませんが、南米の一部地域では人口密度や衛生環境、医療レベルの高さから考えるに、大きな感染拡大が起こる可能性も捨てきれません。

新型コロナウイルスの対策は、現在感染が広がっている北半球では、以前にも書いたように感染力が弱まっている暖かい時期にワクチンや特効薬を大急ぎで作り、南半球では既に感染が拡大した地域の教訓を生かし感染拡大を防ぐしかないかと思います。
いずれにせよ、北半球が次の冬に入る時期に人類の進化が試されることになるでしょう。

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