現在、日本では新型コロナウイルスが猛威を奮っていますが、政府の対応は後手後手で、ひどいを通り越すような状況が続いています。
こういった状況を受けてふと思ったのですが、もし東日本大震災、特に福島原発事故に関する処理を自民党政権が担っていたら、相当ヤバいことになっていたのではないでしょうか?
東日本大震災当時の首相は民主党(当時)の菅直人元首相で、福島原発事故の対応について国民から総スカンを喰らいます。
私自身も当時はひどいと思っていましたし、今現在も全く応援しようとは思いません。
自民党の支持者などは、未だの当時のことを話に出し菅直人元首相や旧民主系の政党を批判する人すら見受けられます。
しかし、安倍内閣・菅(すが)内閣が行った新型コロナウイルスの対応を見ていると、東日本大震災のときに自民党政権だったらもっとひどいことになっていたような気がしてならないのです。
菅直人元首相は、政治家としては珍しい理系出身で科学的なものの捉え方ができる人物でした。
平時での政治能力には疑問符がつきますが、少なくとも原発事故や感染症の流行などといった極めて科学的な判断が求められる際には適任だったものと思われます。
一方、以前にも書いたとおり、現在の菅内閣・前安倍内閣には1人も理系学部の出身の大臣がおらず、実際に新型コロナウイルスの対応では科学的な事象を無視し経済的な政策を優先。
結果、日本は東アジアで比較対象にならないほど多い感染者(人口比)を出しています。
日本では今年、オリンピックという世界的なイベントの予定があるにもかかわらずです。
感染症の対策は本来そこまで難しいものではありません。
人と人との接触機会を減らせばいいだけですので、対策のやりようはいくらでもあります。
事実、中国や台湾はこの新型コロナウイルスの抑え込みに成功し、韓国も日本よりは遥かに感染拡大の防止に成功しています。
少なくとも、放射能漏れを起こした原発の対応に比べ、新型コロナウイルスの対応は遥かに容易と言えるのです。
しかし現在の自民党政権は、そんな新型コロナウイルスの対策で見事に失敗を続けています。
自民党は政権を担っていた期間が長いだけにしがらみが多く、様々なところへ配慮した結果、問題が起きた際の対応が中途半端になる傾向が強いのですが、今回は主に旅行業者に対して配慮した結果『GoToキャンペーン』などといったウイルスを蔓延させるような政策を実行してしまいました。
これがもし福島原発事故の対応だったら、放射能が安全だと国民に言い続け、福島県へGoToキャンペーンを行っていた可能性すらあったのではないかと思えてきます。
それぐらい今の自民党政権が行っている新型コロナウイルスの対応はひどいものと言えます。
以上、自民党政権における新型コロナウイルスの対応のひどさを考えると、自民党支持者が福島原発事故の対応について旧民主党を批判することは、相当おかしな行為と言わざるを得ません。
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