現在、日本における新型コロナウイルスの感染者が過去最高を更新し続けるわけですが、その理由についてウイルス自体が寒くなり活性化しているためと考える人も多いようです。
しかし、以下で示す流行第一波から第三波までに政府や自治体が行った対応をご覧ください。
第一波
ピーク時で1日700人程度感染※
緊急事態宣言の発令(外出自粛)
イベント規制
感染者の徹底した隔離
※感染第一波の際は検査体制が整っていなかったので、実際の感染者数は大幅に多かったものと思われる
第ニ波
ピーク時で1日1500人程度感染
都市部における飲食店での時短営業要請
イベント規制の緩和(収容50%かつ最大5000人)
GoToトラベルの開始
感染者の自宅隔離が増える
第三波
ピーク時で1日3500人程度感染(記事投稿時点)
都市部における飲食店での時短営業要請
イベント規制の更なる緩和(収容50%以下であれば人数制限なし)
GoToトラベルに加えGoToイートの開始 → 後に一部取りやめ
感染者の多くが自宅隔離
街に出ている人の数も、現在(第三波)は第一波のときよりも明らかに多いですし、テレビなどを見ていても、第一波の際は収録取りやめ、第二波の際は対策を十分行った上での撮影だったのに対し、第三波の際は対策がおざなりになっている様子が伺えます。
また、感染者に対する隔離も現在は軽症者を中心に自宅隔離が増えているそうです。
もし仮に近場に身寄りにない1人暮らしの人が自宅隔離となった場合、食事を買い求める際は確実に見知らぬ誰かと接触するのですから、感染拡大を抑え込めないでしょうし、そもそも隔離になっていない可能性も考えられます。(追記:11月頃から無料の食事セットを配る自治体が増えたそうです)
そのため感染者数が増えていくのは当たり前の話で、ウイルスが活性化しているかどうかという問題は大した話でないと思われるのです。
と、私は思っていたのですが・・・
感染の広がりを示す『実行再生算数』も、11月23日の1.30から下降線を示し、11月30日には0.97と感染の収束を示す1を下回る数字となります。
しかし、ここから再び実行再生算数は上昇に転じ、現在に至るまで感染者数は増え続けているのです。
今までなら、政府や自治体が感染拡大に対する危機感を表し飲食店での時短営業要請などを行えば感染の拡大は収まっていたので、今回もそうなるだろうと私は思っていました。
しかし実際には感染拡大はなかなか収束せず、ここに来て連日1日当りの新規感染者数は過去最高を更新しています。
このなかなか感染拡大が収まらない部分は、やはりウイルスの活性化なのかもしれません。
もしくは、今話題の感染力が高いイギリス発祥の変異種が既に広がっている可能性も考えられます。
もちろん単純に国民の気持ちが緩んでいるだけの可能性もありますが、今までのデータとは少し違う動きを見せているので、やはりウイルスが活性化してる可能性も捨てきれないと思います。
結論として、現在起こっている新型コロナウイルスの感染拡大は、政府や自治体の対策が甘いことに加えて国民全体の気持ちが緩んでいることが大半の理由と思われますが、ウイルス自体も寒さで活性化している可能性も高く、より一層強い対策をもって立ち向かわなければ危険な状況に陥る可能性が極めて高いと思われます。
- 松本人志の週刊文春報道で問われるものとは?
- ジャニー喜多川の性加害問題で東山紀之を叩くことは正しいと言えるのか?
- 熱中症で亡くなった人に対する責任は誰にあるのか?
- 最低時給で生活するということ
- 日本経済低迷は誰の責任か? 小島瑠璃子の中国移住にみる現在日本の経済力
- 今の財政状況で日本は戦争ができるのか?
- 防衛費の増額が国防上マイナスになるかもしれないという話
- ミサイル発射によるJアラートや震度3での地震速報は本当に必要なのか?
- 人類最大の脅威は『慣れ』である!
- 統一教会への質問権行使に感じる自民党の自己矛盾
- 鈴木宗男の主張から感じる日本維新の会のヤバさ
- 日本の核武装論に感じる大きな違和感
- 日本の経済が伸びない理由と格差社会
- 安倍元首相の国葬問題について思うこと
- 変化を求めない現在の日本人(特に若者)について
- 大手マスコミが報じない新興宗教の問題
- 新型コロナウイルスに対する勝者と敗者
- 新型コロナウイルスが当たり前にある世界
- 新興宗教に対する問題の解決法を考えてみた
- 子供のスポーツが禁止になる? 規制だらけの社会へ突き進む現人類について
コメント