暑い日が続いた影響で記事が完成せずに下書き状態のものが溜まっているのですが、取り急ぎ完成させないといけない記事が1つできたので、慌ててキーボードを打っています。
その記事は新型コロナウイルスの指定感染症に関するもので、以下、書きかけていた記事を完成させました。
感染症予防法では、既存の感染症が危険度の高い順に1類から5類の5つに分類され、それ以外の危険性が高いと認められた感染症は指定感染症に分類され特別に管理されます。
新型コロナウイルスの危険度は2類感染症に相当するとされ厳重に管理されているのです。
一部でこの分類がおかしいのではないかとの指摘があり、SNSでは新型コロナウイルスを2類から5類相当に改めるべきだとの意見も多く見受けられます。
三浦瑠麗さんも新型コロナウイルスを指定感染症から外すべきだと指摘しているのですが、彼女の過去の発言から察するに、経済的な懸念を念頭にこういった発言をしているのだと思われます。
少なくとも、経済的な懸念までを含めての発言であることは確実でしょう。
しかし感染症の指定や分類はあくまで危険度で判断するべきであり、実際にそういった懸念のもと新型コロナウイルスは指定感染症に分類されているのです。
そこで考えなければならないことは、新型コロナウイルスの危険度です。
日本では、新型コロナウイルスの流行の波が1回(現在2回目の波が進行中)しか起きておらず、このデータだけで何かを判断するには情報が不十分となります。
そこで海外の情報も含めて判断しなければならないのですが、現在における世界の新型コロナウイルスの状況は以下の通りです。
感染者数:2390万人
死亡者数:82万人
新型コロナウイルスの感染が中国の武漢で広がったのが1月の終わりでしたから、およそ7か月でここまで感染が広がったということになります。
大事なことは、都市封鎖などといった過去の人類史になかったほどの大規模な対策を行ったにもかかわらずにここまで感染が広がり、多くの人が亡くなったという事実です。
この事実を踏まえれば、どう考えても新型コロナウイルスは危険なウイルス及び感染症であると判断するべきなのではないでしょうか?
この危険な感染症の指定解除や想定分類の下方修正を、経済的な懸念から変えるようなことはあってはならないと思います。
もし新型コロナウイルスの指定感染症からの解除や分類の変更を行うのであれば、データが揃って危険でないことがわかってからやればいい話で、まだその判断をつける時期ではない思います。
秋や冬にウイルスがどれくらい活発化するかなども、現状では何も分かっていません。
少なくとも、現在起こている流行の第二波が落ち着き明らかに重症者数や死者数が少ないというデータが出るまでは、新型コロナウイルスの指定や分類は変えるべきではないと私は考えます。
どうやら、政府は新型コロナウイルスの2類感染症相当という分類を近日中に改めるそうです。
この判断は、政府のどうしても経済活動を優先させたい表れと言えます。
政府と同じく経済優先を叫ぶ人たちは、7月に感染者数が急増した段階で『重症者数が少ないから大丈夫』、『死亡者数が少ないから問題ない』などと主張していましたが、重症者数と死亡者数の増加は感染者数の増加に遅れてやってきます。
現在のおける重症者のピークは8月23日の259人と、正に今がピーク状態であり今後さらに増える可能性もあるのです。(8月24日時点のデータ)
死亡者数も8月17日、19日、24日に15人以上を数え、8月だけで200人を超える勢いとなっており、大阪などでは既に8月が月別の最高値となっています。
死者数のピークはもう少し後の可能性も高いので、9月もかなりの数の人が亡くなると想定されます。
こういった状況に陥ることは7月上旬の時点で十分に予測ができ、感染症の素人である私ですら8月の後半から死者数がかなり増えるとの予測を的中させたほどです。
にもかかわらず、感染症の専門家からアドバイスを受けているはずの政府はほとんど何の対策もせず、救える命を救わなかったわけです。
こんなずさんな対応を行った政府をどうやって信用しろというのでしょうか?
感染者数が急増しているのに、重症者数や死亡者が少ないから問題ないとか新型コロナウイルスは弱毒化しているなどと言っていた人を、あなたは信用できますか?
第二波が起こっていると確定的に判断したのは6月30日です。
しかし政府は、今でも新型コロナウイルスの流行第二波が起こっていることを認めていないそうです。
ここまでくると、幼稚園生の駄々っ子のようにしか私には見えません。
新型コロナウイルスの感染防止に成功しているニュージーランドは、人数を問わず市中感染者が出た段階で最大都市のオークランドに3日間の外出自粛命令を課しました。
このような早い段階で強く短い対策を行うことが、感染症対策としても経済的にも、もっとも効果的だと思われます。
今のように何の対策もしなければ、経済活動は長い期間に渡って委縮するだけです。
自粛を伴う対策を行えば経済が悪化すると主張をする人もいますが、その理屈が正しければ、新型コロナウイルスに対し徹底無視の対策を続けるブラジルの経済がマイナス成長になるはずはありません。(ブラジルにおける2020年第2四半期の経済成長率は前期から-10.94%との速報値が出ている)
話の本線(指定感染症の話)からだいぶズレてしまったので今日はここまでとしますが、経済を優先して新型コロナウイルスの指定解除や分類変更が行われることは由々しき事態であると言わざるを得ないと思います。
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