なぜ韓国は国際的なスポーツ大会で問題を起こすのか? エリート体育に潜む問題点

スポーツ・競技
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今回は韓国のスポーツ界の問題に深く切り込みたいと思います。

現在行っている平昌オリンピック・スピードスケート女子500mで金メダルを獲得した小平奈緒選手に対して、韓国での注目が高まり海外の反応サイトでも話題となっています。
この競技でオリンピック二連覇中だった韓国のイ・サンファ選手との過去の友情エピソードや、銀メダルとなって泣き崩れたイ・サンファ選手に寄り添う姿、自身のゴール後に競技の妨げにならないように観客に静寂を求める姿勢といった小平選手の人間性にも大きな注目が集まっているそうです。
このような注目の中、小平選手が1つの病院に所属している選手であることも話題になっていました。
日本ではオリンピックに出場する多くの選手が企業に所属し、仕事をしながら競技生活をしている選手も多くいます。
例えば、女子サッカーのワールドカップで優勝し国民栄誉賞を獲得した日本代表選手も、当時多くの人が働きながら選手生活を送っていましたし、近年では公務員として埼玉県庁で普通に働くマラソンの川内優輝選手なども注目を集めています。
私が以前勤めていた会社でも、半日働き半日練習する実業団のスポーツ選手がいましたし、そもそも私自身が週40時間フルタイムで働きながらプロスポーツ選手を目指していたので(ケガで断念したが)、周囲には働きながらスポーツをする人は普通にいて特別な珍しい存在ではありませんでした。

一方、韓国では”スポーツ選手”がそのまま職業になり、選手は練習に明け暮れることができます。
韓国では、これを

エリート体育

と呼びます。
このエリート体育は、オリンピックがアマチュア限定出場だった当時に、ソ連や東欧を中心とした共産主義国家が行っていたステート・アマの制度とほぼ同じものです。

共産主義時代のソ連や東欧諸国では国威発揚の為国家の元でオリンピック選手を育成し(いわゆる「ステート・アマ」)、メダルを量産してきた。

引用:近代オリンピック – Wikipedia

ステート・アマとは、有望な選手を子供のころに発掘し、国家が運営する施設で徹底的にスポーツ教育をするもので、目的は注目を浴びる国際スポーツで好成績を上げ、国民の国威高揚を図るということです。
このステート・アマには人道的な問題があるほか、国家的なドーピング問題にも発展していき、ソ連及び東欧の共産主義国家崩壊後はほとんど消滅状態となります。
しかし今でのこの名残はあり、近年発覚したロシアの国家的なドーピングの問題なども、このようなことが背景にあると言われています。
韓国は西側諸国としては珍しくこの『ステート・アマ=エリート体育』を採用しており、また、今でもこのようなシステムを残している極めて特異な存在です。

一方、日本などでは国民が広くスポーツを行い、その中から自然と強い選手が生まれてくるという制度を取っています。
わかりやすい例で言えば、日本の高校野球チームは4000校ほどあるのに対し、韓国の高校野球チームは70校未満しかありません。
しかし、日本と韓国の国家代表クラスの野球になると、ほとんどの人がそこまでの実力差は感じないでしょう。
これが選別した人間にだけエリート教育を行う『エリート体育』によるものなのです。

このエリート体育に対して、昨年、在日韓国人向けの新聞である『統一日報』が社説を発表しました。

韓国はスポーツ強国である。特に「エリート体育」を重視し、世界的なスポーツの強豪国に成長した。

引用:「エリート体育」に変化 – 統一日報

まず、韓国のスポーツ社会がエリート体育であることは韓国内外で知られていて、それを否定しているようなことはありません。
そして、このエリート体育が国威高揚のために行われていることも否定はしないでしょう。

韓国では、昔のような「エリート体育」中心ではなく、多くの人が参加する「社会体育」に方向転換をしなければならないという意見が、以前から出ていた。国威宣揚を目的に、国際大会で好成績を残すには、エリート体育を維持しなければならないという意見はいまだ根強い。

引用:「エリート体育」に変化 – 統一日報

エリート体育には批判もあるようですが、現状の韓国では国威高揚の名のもとにエリート体育は続けられています。
そしてオリンピックなどの舞台では、行き過ぎた国威高揚が暴走する傾向があるようです。

現在行われている平昌オリンピックにて、ショートトラック女子の韓国人選手とカナダ人選手の接触を巡って、韓国人がSNSでカナダ人選手を誹謗中傷、更には殺人予告まで出し警察沙汰になっています。
韓国には、この手の問題行動が過去にも多く、ソチオリンピックのフィギュアスケート女子シングルでは、キム・ヨナ選手とロシアのアデリナ・ソトニコワ選手にまつわる採点も問題となりました。
この問題では、大韓体育会(韓国のオリンピック統括組織)と韓国スケート連盟が国際スケート連盟に提訴したほか、メディアまでもがソトニコワ選手に対して個人攻撃を行いました。
ソルトレイクオリンピックでは、ショートトラック男子1500mにてキム・ドンソン選手とアメリカのアポロ・アントン・オーノ選手の間で起こった進路妨害問題をめぐり、韓国からIOCやホワイトハウスにサイバー攻撃が行われFBIが捜査する事態となりました。
近年の冬季オリンピックに限定しても、韓国はこれだけの問題を起こしています。

このような問題に対して、韓国の言い分が全くわからないとは言いません。
どの国にだって、納得し難いようなスポーツ上の不満はあるでしょう。(日本でもシドニーオリンピック柔道での篠原信一に対する有効判定の問題などがある)
しかし、だからといって対象選手を個人攻撃したり、インターネットを使ってサイバー攻撃したり、国の機関やメディアが先導して国際機関に圧力をかけるようなことをしてはなりません。

北朝鮮と休戦中という不安定な状態にある韓国では、国際社会で威勢を張らなければならないのかもしれませんが、行き過ぎた国威高揚が暴走しないようエリート体育の実施も見直さなければならない時期が来ているように感じます。

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