1億5千万超え! 日本のMV再生数ランキングトップ30+と日本音楽の将来

芸能
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およそ2年前に、アイドルを中心とした日本と韓国の芸能文化(主に音楽文化)の比較を悲観的な観点で記事にしました。

なぜ日本の芸能は韓国の芸能に負けたのか?
かつて、日本の芸能はアジア地域に大きな影響を与えていました。 『山口百恵』の歌が中国を中心としたアジアの国々で人気となったり、ドラマ『おしん』がアジア全体で高い視聴率を獲得したりと、日本の芸能分野がアジアで大きなヒットを生むことは...

しかし音楽界全体で見ると、そこまで悲観になる必要はないのかもしれません。

確かに現在のK-POPは世界中で人気を集めており、その人気は日本の音楽とは比較対象にならないようなレベルにまで達しています。
YouTube内のミュージックビデオ再生数でみると、BLACKPINKは『뚜두뚜두(DDU-DU DDU-DU)』(2018/06/15公開)の1,665,396,120回を筆頭に、日本の楽曲では1曲も達成していない10億再生を超えるミュージックビデオが4曲もあります。
BTS(防弾少年団)も、『DNA』(2017/09/18公開)の1,326,081,511回再生を筆頭に同じく10億超えが4曲です。
※2021年8月15日現在のデータ

ではここで、日本の楽曲におけるYouTube内のミュージックビデオ再生数ランキングを示したいと思います。
※カバーや歌ってみた的な動画を除いた正規ミュージックビデオのみのランキングです。
※再生回数の調査時期は表外の楽曲を含め全て2021年8月15日未明です。

順位再生数曲名アーティスト名公開日
1位692,394,838Lemon米津玄師2018/02/27
2位500,276,823※PPAP(ロングバージョン)ピコ太郎2016/10/28他
3位445,663,313打上花火DAOKO × 米津玄師2017/08/10
4位371,820,420+※夜に駆けるYOASOBI2019/11/16
5位358,778,266白日King Gnu2019/02/28
6位330,269,759PretenderOfficial髭男dism2019/04/16
7位294,973,571アイネクライネ米津玄師2014/04/01
8位279,953,228LOSER米津玄師2016/09/15
9位271,573,305※パプリカFoorin2018/07/19他
10位269,217,258Make you happyNiziU2020/06/30
11位263,833,825前前前世 (movie ver.)RADWIMPS2016/08/19
12位251,720,079マリーゴールドあいみょん2018/07/18
13位239,257,470U.S.A.DA PUMP2018/05/17
14位235,674,664星野源2016/09/20
15位229,962,191ピースサイン米津玄師2017/06/08
16位217,174,997灰色と青( +菅田将暉 )米津玄師2017/10/10
17位208,146,987LiSA2020/10/13
18位207,076,069恋するフォーチュンクッキーAKB482013/10/30
19位199,278,509ようかい体操第一Dream52013/07/16
20位189,458,975RPGSEKAI NO OWARI2013/04/23
21位180,330,988The BeginningONE OK ROCK2012/08/15
22位178,173,841PONPONPONきゃりーぱみゅぱみゅ2011/07/16
23位169,371,158まちがいさがし菅田将暉2019/06/04
24位168,806,914うっせぇわAdo2020/10/23
25位167,550,772馬と鹿米津玄師2019/09/03
26位165,731,096ヘビーローテーションAKB482010/09/08
27位162,643,371新宝島サカナクション2015/09/26
28位162,397,811サイレントマジョリティー欅坂462016/03/16
29位159,702,783Flamingo米津玄師2018/10/20
30位158,636,735MR.TAXI※少女時代2011/04/25
31位158,590,264感電米津玄師2020/07/10
32位158,479,409R.Y.U.S.E.I.三代目 J SOUL BROTHERS2014/05/16
33位156,610,565廻廻奇譚Eve2020/11/20
34位156,533,667orion米津玄師2017/02/02
35位150,802,590香水瑛人2019/05/28

※『PPAP(ロングバージョン)』は、ピコ太郎の個人チャンネルで公開された102,886,757回再生のミュージックビデオと海外のレコード会社チャンネルで公開された397,390,066回再生の同様のミュージックビデオがあるので合算させました。(143,356,251回再生のショートバージョンは合算していません)
※『夜を駆ける』は、241,820,420回再生と1億3000万回再生超えの2つミュージックビデオを合算させていますが、後になってから1億3000万超えのミュージックビデオの存在に気付いたの正確な再生回数はわかりません。
※『パプリカ』は、225,828,434回再生のダンスバージョンのミュージックビデオと45,744,871回再生の世界観バージョンのミュージックビデオを合算させました。
※『MR.TAXI』は、韓国人アーティストによる日本向けの楽曲です。

日本のミュージックビデオ再生数はK-POPのトップレベルに比べると大分少いですが、一方で純粋なアーティストのミュージックビデオに人気が集中していることが伺えます。
また、米津玄師さんを除くとTOP30内に複数ランクインしているのはAKB48しかなく、人気が分散していることも分かりました。

K-POPの場合は、一部のアイドル的なダンス&ボーカルグループに人気が集中する傾向が強いようです。
こういったグループはビジュアルなども含めて人気を得るため、映像込みのミュージックビデオ再生数も増えやすくなることは当然です。
また、アイドルは純粋なアーティストよりもファンが熱心になりやすいもので、日本でもAKB48の選抜総選挙で投票券のついた同じCDを何枚も買う人が多数いたことは有名な話です。
中には推しメンという自分の好きなメンバーに投票するために数百万円もの大金使うファンもいたほどで、そういった姿がテレビなどで度々放送されていました。

一方、K-POPのファンは自分が好きなアーティストのミュージックビデオの再生数を稼ぐことに価値を見出しているようで、以下のように多数の機器を使い再生数稼ぎをしているそうです。

当然、再生数が上がれば注目度も上がり、さらに再生数が増えるとうい好循環を生み出します。
アメリカにおける楽曲売り上げの指標であるビルボードチャートがYouTubeの再生数を考慮していることもあり、K-POPファンはYouTube内のミュージックビデオの再生数稼ぎに余念がないようです。
未だにCD購入の特典である握手会に時間とお金を浪費している日本のアイドルファンとは大違いです。

そして日本ではアイドル的なグループへの音楽的な評価(再生数)が低く、ミュージックビデオの再生数が多いのは上記したランキング通り本格的な歌手のほうとなっています。
中には一切顔を出さずに、完全に楽曲だけで勝負するアーティストも高い人気を得ています。
上記ランキングでは、24位のAdoさんが一切顔出ししないアーティストとして有名です。
ランキング外では、ヨルシカの『ただ君に晴れ』(2018/05/04公開)が140,658,793回、『だから僕は音楽を辞めた』(2019/04/05公開)が113,375,723回、『言って』(2017/06/28公開)が101,524,173回と、それぞれ1億再生を超えています。
SNSでは顔出しするものの、メディアでは顔出ししないというスタンスの美波さんは『カワキヲアメク』(2019/01/29公開)が126,775,688回再生です。
アイマスクとパーカーで顔を隠しながら人前に出るyamaさんは、『春を告げる』(2020/04/16公開)が84,418,714回再生と24,014,316回再生の2つのミュージックビデオがあり合わせて1億再生を超えています。
顔出しを完全にしていない“ずっと真夜中でいいのに。”は、『秒針を噛む』(2018/06/04公開)が98,797,730回と後もう少しで1億再生を超えです。
以上のように、日本には顔出しせずに楽曲の内容だけで勝負するアーティストが数多くおり、高い人気を得ています。
この顔出ししないアーティストが高い人気を得るという日本音楽界の状況は、世界的に見ても稀なようです。

現状、K-POPと日本のアーティストは国際的な人気に大きな差があります。
しかし、アイドルよりも本格的な歌手を評価し、顔出ししないアーティストに至っては純粋に楽曲の良し悪しを評価対象とする日本の音楽ファンは、将来の日本音楽界における大きな財産となるはずです。
そのため、日本の音楽が純粋な楽曲の良さでK-POPを超えるような世界的な評価を得る日も、そう遠くないと私は思っています。

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