ここ最近、韓国系の海外の反応サイトで日本の新型コロナウイルス感染者数が激減したことについて、PCR検査数を意図的に減らしたからだという声が多数挙がっています。
この話はインターネット上だけではなく、ついには韓国の大手メディアまでも取り上げる始末となっているようです。
しかし、その記事で書かれる検査数は全然間違っており、韓国メディアの見識を疑わざるを得ない状況です。
記事の中で日本のPCR検査数は、ピーク時で17万件、現在は3万~6万件程度と書かれていますが、実際の日本のPCR検査数は、ピークが8月27日の273,772件(検査人数は8月19日の232,366人)、現在は、
9月28日、132,806件(78,473人)
9月29日、138,186件(84,946人)
9月30日、139,201件(67,787人)
10月1日、131,799件(81,440人)
となっています。(検査数の公表に若干の時間差が生じるため直近の値は明確でない)
日本のPCR検査数は実際にピーク時よりも半減していますが、感染者自体がピーク時(8月20日[金]:25,851人)より1/30以下(10月8日[金]:824人)になっているので、検査数が少なくなるのは当然な話です。
ちなみに日本におけるPCR検査のデータは、厚生労働省が以下で公表しています。
データ上、新型コロナウイルスにおける日本のPCR検査の総数は31,685,819件なのですが(10月7日までのデータ)、この件数は正確ではありません。
日本で民間機関における自費検査を集計し始めたのが今年の7月12日からで、それより前の自費検査の回数は反映されていないのです。
この自費検査の割合はデータ判明分で41.26%にも及ぶため、日本における実際のPCR検査総数は31,685,819件を遥かに上回り、4000万件をも優に超えている可能性があります。
一方、韓国のPCR検査人数は述べ14,977,419件だそうです。
日本の人口は韓国よりも2.43倍ほどなので、人口あたりの検査数では韓国のほうが多くなりますが、自費検査を含めた実際の検査数で考えれば日本のほうが多くなる可能性も考えられます。
韓国は人口あたりの感染者数が日本よりも少ないわけですから、韓国のPCR検査能力は日本以上の能力を有していることは事実でしょう。
しかし、少なくとも日本における現状のPCR検査数と陽性率を見るに、日本の新型コロナウイルス検査体制について韓国にとやかく言われる状況では全くありません。
韓国人は、新型コロナウイルスのPCR検査能力について日本より韓国のほうが遥かに高い能力を有していると無条件に考えているようですが、データ上その能力に大きな差はないと考えられます。
いずれにせよ、人口あたりの感染者数が日本よりも遙かに多くなった韓国は、他国の状況よりも自国の感染状況についてより深く考慮するべきかと思います。(ワクチン接種率を考えるに、韓国の感染者も自ずと減少していくと思われるが)
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