日本の文化の大半は中国由来であると、中国系の海外の反のサイトで話題になっていました。
このことは以前から度々話題になることなので、今回取り上げたいと思います。
ズバリ、日本の文化が中国(古代中国)由来であると問われれば、その通りと言えるでしょう。
日本と中国との関係は非常に古く、遣隋使や遣唐使などで日本から中国への一種の留学制度があったことは有名な話ですし、そのずっと以前の1世紀には、冊封の証しとして中国から日本へ金印(漢委奴国王印)と呼ばれる純金製の印鑑が贈られています。(このころの日本はまだ統一国家ではないので、正確には日本に贈られたわけではないが)
一般的に初めて固有の日本人として名前が挙げられる卑弥呼も、中国の歴史書である三国志に登場する人物です。
更に米の伝播を分析したところでは、歴史書に載っていないような日中間の人的交流は紀元前から起こっていて、そのほとんどは中国から日本への人や文化の流入と考えられています。(米の伝播自体も中国から日本への伝播)
このような歴史的背景があるため、日本における中国の文化的影響は計り知れません。
例えば日本独自の暦である元号も、現在の令和になるまでは、不明なものを除き全てが中国の古典から付けられたものでした。
そもそも日本で使われる文字(漢字)が中国由来ですし、日本独自の文字である平仮名や片仮名ですら、その基となったのは漢字なのです。
人の精神に強い影響を与える宗教でみても、仏教の伝来は中国を経由して日本にやってきました。
このように、日本文化の中心的な部分にまで中国文化の強い影響が伺え、細かい部分までの影響を考えたら例を挙げきることができません。
しかし大事なことは、日本人のほとんどがそのことを理解し認めていることだと思います。
もし他国由来の文化を自国の文化と主張したら、相手国は気分の良いものではないでしょうし、パクリと言われても仕方がありません。
以前に当ブログで、ラーメンが中国料理なのか日本料理なのかという記事を書き、個人的な意見として中国寄りの料理だとの考えを示しましたが、近年はラーメンを日本料理と考える人の割合が増えているそうです。
当然、他国の文化も時間と共に自国の文化へと昇華するものなのでしょうが、それを声高らかに主張していたら、国家間での文化盗用になどの問題にも発展しかねないので注意が必要です。

現在の日本で考えても、秦の始皇帝時代をもとにした漫画『キングダム』が若者の中でも流行しているそうですし、三国志などといった中国の歴史が好き日本人は多くいます。
このような日本人が中国の歴史について興味を持つ現象は、千年レベルで起こっており、
四面楚歌
背水の陣
烏合の衆
三顧の礼
などの日本で一般的になっている言葉は、みな中国の歴史から生まれた言葉です。
以上のように、日本が中国から大きな影響を受けていることは疑いようもない事実であり、このことはいくら現在の日中関係が悪化しても覆しようのない事実かと思います。
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