台湾問題に見る米中の対立

国際的問題
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アメリカのペロシ下院議長(アメリカの政治的No.3)が電撃的に台湾へ訪問し、海外の反応サイトでも少しずつ話題となっています。
今年はロシアとウクライナの戦争があり世界中の注目を集めましたが、ここにきて台湾有事が大きな注目を集めることとなりました。

台湾(中華民国)は、1つの中国という思想のもと中国(中華人民共和国)と対立しており、国際的に正式な国として認められていない状態が続いています。
その影響からアメリカの要人が台湾に訪れることは稀で(下院議長が訪台したのは25年ぶりの出来事)、中国は今回の件について台湾とアメリカに対し激しい抗議活動を行っているようです。
いずれにせよ、台湾を巡ってアメリカと中国との間に大きな火種があることは確実です。

現在、アメリカは世界1位の経済力と軍事力を有し、中国は世界2位の経済力と世界3位の軍事力、更に世界1位の人口を有する国となっています。
こんな2国がもし戦争をしたら、それはもう第3次世界大戦であり、過去最高の被害者を生む戦争(核戦争)になるかもしれません。

20世紀の世界でも、同じように2つの大国が対立したことがありました。
アメリカとソ連が対立した米ソ冷戦です。
しかし、この争いは主義主張の争いであり、経済的にも分裂していたため2つの巨塔が同時に存在することが出来ました。

一方、米中の対立は世界の覇権争いです。
現在の国際社会はグローバル化が進んでおり、対立しているアメリカと中国もお互いに最高レベルの貿易相手国で経済的には深く結ばれています。
このグローバル化が進んだ国際社会の中で、覇権を握る国は1つしかありません。
中国が今後、国際的な覇権を握ろうとすれば、必ず現在の覇権国であるアメリカとの衝突が起こるはずです。

以下の動画をご覧ください。

中国人は、口を揃えて将来は中国が国際的なリーダーとなると発言しています。
ロシアによるウクライナへの侵攻は、独裁的な指導者による暴走と見なすことも出来ますが、中国は国民自体が自らをリーダーになるべき存在と思っている傾向が強いので、政治家や軍部による暴走ではなく、国民感情的に他国との対立が起こりやすい状態となっているのです。
国民感情で国と国が対立してしまうと、政治的に収まりをつけることも難しくなります。
いずれにせよ、アメリカ人が世界の覇権を中国に譲る気がない限り、争いは何時か起こってしまうと想定されます。

もしアメリカと中国との間で争いが起こった場合、敵の敵は味方という思想から、ロシアは中国の味方に付くことでしょう。
ロシアの国力は現在のアメリカにとって恐れるに足らないですが、軍事力は侮れず、また戦争継続に不可欠な原油などエネルギー資源も豊富にあります。
一方、NATOやその他の民主主義国家はアメリカ側に付きます。
日本も当然アメリカ側です。(日本はアメリカの同盟国である)
少し前なら中国に味方する国はロシアと北朝鮮ぐらしか見当たらなかったかもしれませんが、現在の中国は世界第2位の経済力を武器に様々な国を味方につける活動をしているので、実際に争いが起こった場合は国際社会がどういった動きを見せるのかは予測が出来ません。
こういった国際状況を踏まえ、アメリカ人の中には中国が成長し切る前に叩いてしまえという対中強硬派が台頭する可能性もあります。(訪台したペロシ下院議長も対中強硬派の1人)

現在は1つの中国という観点で台湾問題が取り沙汰されていますが、実際それは口実にすぎず、現在起こっていることはアメリカと中国による国際的な覇権争いと考えるべきです。
そして、おそらくその覇権争いの一歩は、既に歩みはじめているものと思われます。

コメント

  1. 小山 より:

    米中衝突は早いから遅いかの違いでしかないでしょう。中国は独裁体制として止まったら内部での権力闘争に火が着きますから。西側にとってはどのタイミングで衝突するのが利益なのかというだけですが、中国は今現在世界の工場として、消費者として西側とも結びついているので決断が出来ない欧米と日本の財界の姿が浮かび上がっています。

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