なぜ、日本には怖い仏像が多数あるのか?

宗教
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ウクライナ人YouTuberのクリスさんが、日本にはある恐ろしい偶像の数々に外国人として驚いたという話をしていました。

ここで説明する恐ろしい偶像とは、不気味という意味ではなく、人が怒ったような怖さ・恐ろしさを指します。

宗教には、大きな目的として『人々の心を落ち着かせる』というものがあるかと思います。
実際に精神の安定を願って宗教に入信している人も多いことでしょう。
そんな宗教の施設に、恐怖心を煽るような偶像が建っているのは確かに不可思議な現象です。

他の国にも恐ろしい偶像がないわけではありませんが、日本にはそういった偶像が異常に多く

不動明王像
毘沙門天像
閻魔像

などは、日本人の多くの人が見聞きした経験があるのではないでしょうか?
奈良県の東大寺にある金剛力士像(仁王像)、同じく奈良県の興福寺にある仁王像・四天王像などは、みんな恐ろしい形相をした偶像ですが日本の国宝にも選ばれています。
絵画の世界でも、五大明王の絵などはとても恐ろしい姿で描かれます。

このような恐ろしい偶像は基本的に仏教に関するものですが、他の仏教国を見渡してみても、それほど多くの恐怖心を煽るような偶像は見受けられません。
日本の恐ろしい偶像の代表である五大明王の中心に立つ不動明王は、インドのヒンドゥー教におけるシヴァ神と同一であるという説がありますが、以下で示す通り日本の不動明王は恐ろしく、インドのシヴァ神は優しい姿をしています。


↑動画に出てきた南蔵院の大不動明王像


↑インドにあるシヴァ神像

日本以外の国で比較的に恐ろしい偶像があるのは中国です。
中国には日本と同じ不動明王像や閻魔像がありますが、日本のように多くはないようです。(文化大革命で破壊されたのかもしれません)

日本の宗教観の根底には何にでも神が宿るという古代神道があり、雷のような人にとって怖い存在のものにも神が宿ります。
そのため、必ずしも神様が心を落ち着かせる存在ではないという概念が、日本には古くから根付いていたのかもしれません。
神道と仏教は神仏習合という名のもと次第に融合していくのですが、偶像崇拝のある仏教に恐ろしい神様の多数いる神道が影響を与えた可能性も考えられます。
キリスト教的な考えでは神は清らかな存在という概念が強いと思いますが、日本における神は清らかな存在だけではなく、人の過ちを罰するような存在でもあるのです。
『バチが当たる』という概念を日本人の76%が信じているという調査結果もあり、日本人が神様を人々を救済する者ではなく罰を与える者と考えている様子が伺えしれます。
日本で死刑が廃止されないことも、こういった宗教観が影響しているのかもしれません。

正直、私自身が冒頭で紹介したクリスさんの意見を聞くまで『なぜ日本には怖い仏像が多いのか?』なんてことを疑問にも思わなかったので、それほど日本では怖い偶像が受け入れられていることかと思います。
以上、日本に怖い仏像が多数ある理由を考えてみました。

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